前回は、ヘッドを走らせる方法にについての解説でした。
今回は、インパクトの瞬間についての解説です。
※ダウンスイング前半の動き、タメをつくる動きが正しくできていることが前提になります。
こちらの記事を先に読むことをお勧めします。
→【ダウンスイング前半の基本#4】フィニッシュから逆算する
→ダウンスイングでためを作る方法。トップから下半身リードで切り返すポイントは2つ
→ダウンスイングで腕とシャフトがL字になるための打ち方
インパクト瞬間の形
- インパクトの瞬間が、実は捻転差が最大になる
- 左股関節の内旋運動からヒップターンが始まる
- 右手首のヒンジのリリースをした直後
- 右手は曲がっていて、伸びっきていてはいけない
- 前傾姿勢をキープする柔軟性が必要
インパクトの瞬間は、身体の捻転差が最大になる
一般的に言われている
「トップから切り返しで作った捻転差をインパクトで開放する」
この考えは、間違いです。
インパクト前後で捻転差が開放されていたら正しいスイングはできません。
インパクトの直前・瞬間が、身体の捻転差が最大になります。
フィニッシュで捻転差を開放します。
インパクトの瞬間まで下半身をリードさせ続けて捻転差を作っていなければ、ハンドファーストのインパクトすらもできません。
下半身リードとは、捻転差をつくるための動作でもあります。
インパクトの瞬間の特徴的な動き
インパクトの瞬間は、ヒップターンが始まっている
ヒップターンとは、左股関節の内旋運動の次に行う動作のことです。
- お尻を後ろに引く動き
- 膝を伸ばす動き
- 膝を強く伸ばして、軽くジャンプする動きもある
実際にジャンプする必要はないですが、左足で踏ん張ってジャンプをするイメージは近い。
左のお尻を後ろに引くと、自然に左膝は伸びる。
骨盤をしっかり正面に向ける意識もあわせ持つと良い。
また、ヒップターンの動きができていないと、インパクトからフィニッシュにかけてヘッドが減速してしまう。
ヘッドの減速を補う為に腕に力が入ってしまう傾向があるので、左股関節の内旋運動からヒップターンの動きで下半身リードをキープする。
下半身リードとハンドファースト
「ハンドファーストで打つ」
本当によく耳にする言葉ですが、ハンドファーストで打つためには下半身リードがキープできていることが必須です。
下半身リードをキープして、インパクト直前まで捻転差をキープすることこそが、ハンドファーストで打つための条件になります。
また、手首を軸にした円運動を意識できていないと、インパクトの瞬間で腕とクラブが一直線になってしまいます。
手首を軸した円運動ができれば、必ずハンドファーストで打つことができます。
手首を軸にした円運動についてはこちら
右手首のヒンジをリリースした直後で、右肘は伸びきっていてはいけない
手首を軸にした円運動をスタートさせるのは、右手首のヒンジをリリースする動きです。
インパクト直前のギリギリまでヒンジのリリースを我慢できれば、ヘッドスピードもアップします。
ハンドファーストで打つことが出来ていれば、右肘はまだ伸びきってはいないはずです。
インパクトの瞬間に右肘を伸ばしてはいけないという意識だけでは、再現できません。
下半身リードのキープと、手首を軸にした円運動を意識した上で、右手首のヒンジのリリースをすれば大丈夫です。
インパクト瞬間の形は、非常に窮屈な動き
一瞬の時間の中で様々な動きが混ざっている
インパクトの瞬間は、
- ヒップターン
- 捻転差が最大
- 手首を軸にした円運動
これらの動きを一瞬で行います。
また、インパクトの瞬間まで捻転差をキープするためには、腰周りの柔軟性が不可欠になります。
柔軟性がないとインパクト前後の動きがスムーズに再現できません。
太ももとお尻の筋肉も強い方が、スイングを安定させることができます。
正しいフィニッシュが取れることを常に意識する
インパクト瞬間の動きは、チェックする項目も多いです。
注意して欲しい事は、それぞれの身体の動きを追いかけるのではなく、正しいフィニッシュが取れるかどうかで判断してください。
手首の角度・肘の位置を気にするよりも、スイングをして正しいフィニッシュが取れるかどうか。
正しいフィニッシュを取ることができれば、正しい動き・正しいスイングが出来ていると言えます。
→【フィニッシュの基本】正しいフィニッシュがゴルフスイングの基本
インパクト前後でクラブを正しく動かす為に、グリップを握る強さをチェックしてみてください。
強く握るのか、ゆるゆるで握るのか?
グリップを正しい強さで握れているか、簡単にチェックできます。
腕・肘・手首の力の入れ方も同時にチェックできます。
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