前回は、4スタンス理論のタイプ別特徴について解説しました。
→【ダウンスイング後半の基本 #3】4スタンス理論のタイプ別特徴
今回は、アッパーブローとダウンブローの違いについての解説です。
ダウンブローとアッパーブローの違い
ダウンブローとアッパーブローの違いについて
インパクト前後で、ヘッドは弧を描いています。
弧の最下点より手前でインパクトするのがダウンブローです。
弧の最下点を過ぎてインパクトするのがアッパーブローです。
ちなみに、最下点前後でインパクトを迎えるのがレベルブローです。
【身体の使い方の基本】を身に付けていれば、弧の最下点はスタンスの真ん中より左にくるはずです。
弧の最下点(地面と接する位置)が不安定な場合は、【身体の使い方の基本】で自分のスイングを確認してください。
クラブによる違い
アッパーブロー:ドラーバー、3W、4W
レベルブロー:5W
ダウンブロー:それ以外のクラブ
一般的に、5Wがちょうどレベルブロー(弧の最下点でインパクト)と言われています。
アッパーブローになるのは、ドライバー。
3W、4Wは若干のアッパーブローと言われています。
7w、ユーティリティー、アイアンはダウンブローです。
松山英樹選手など、ごく一部のプロゴルファーはドライバーもダウンブローで打っているそうですが、アマチュアが真似する必要はありません。
スイングは同じで良い
同じスイング(身体の使い方)じゃないとミスショットに
スイングは、アッパーブローもダウンブローも同じです。
それどころか、スイングを変えてしまうとミスショットになってしまいます。
「アッパーブローだから、ヘッドを持ち上げる」という意識はいりません。
インパクトゾーンでは、しっかりヘッドを走らせてクラブを振り抜く意識を持ってください。
違うのは、ボールの位置
アッパーブローとダウンブローの違いは、ボールの位置です。
単純に言うと、アッパーブローに打つなら左足方向へボールを置く。
ダウンブローで打つなら、ボールは真ん中寄りに置く。
インパクトゾーンの中で、弧の最下点がどのあたりかは分かると思います。
最下点を基準に、ボールの位置を調整してください。
ミスが出るのは気持ちの問題?
雑念を捨てる
アッパーブロー、ダウンブローと意識し過ぎると、どうしてもミスしてしまいます。
「アッパーブローだから、ヘッドを持ち上げる」
「ダウンブローだから、ヘッドを打ち込む」
また、ドライバーはボールが左側にありますので、無意識のうちに身体が左へ流れてしまうこともあります。
それらの雑念が、スイングを乱している大きな原因です。
常に、弧の最下点を意識してクラブを振り抜く
アイアンでも、ドライバーでも、常に弧の最下点を意識してクラブを振り抜きましょう。
アッパーブローもダウンブローも、同じスイングです。
自分のスイングで、弧の最下点がどこなのか常に意識することがショットの応用にもつながります。
これは、傾斜地でのショットでも弧の最下点が変わりますので、ボールの位置を調整することにも役立ちます。
ドライバーで、どうしても身体が左に流れる場合は、ボールを少し右寄りに置くのも有りです。
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