あなたは、ゴルフクラブに仕事をさせることを意識していますか?
ゴルフクラブに仕事をさせると言うことは、正しいフェースローテーションが出来ていなければなりません。
正しいフェースローテーションを行うためには、どのような動きをすれば良いのか?
【ゴルフスイングのメカニズム】
第1回目は、フェースローテーションのメカニズムについての解説です。
【上半身編】
STEP1・【フェースローテーションのメカニズム】
STEP2・【シャロースイングのメカニズム】
STEP3・【アームローテーションのメカニズム】
STEP4・【右サイドスイングのメカニズム】
STEP5・【トップの高さを決めるメカニズム】
【下半身編】
STEP1・【下半身リードのメカニズム】
ここまでのまとめ記事・【初心者必見!】ゴルフスイングの基本を1時間で身に付ける方法
【上半身と下半身の連結】
STEP1・ゴルフスイングの力の入れ方
STEP2・捻転差(タメ)をリリースするタイミング
【実践編】
STEP1・【脱力スイングのメカニズム】
STEP2・ハーフスイングで正しいゴルフスイングを身に付ける練習法
STEP3・【実は難易度が高い!】ゴルフのフルスイング練習法
フェースローテーションは、ゴルフスイングに絶対必要な動きです。
正しいフェースローテーションが出来ていないと、ゴルフクラブは仕事をしてくれません。
ゴルフクラブが性能を発揮するために、正しいフェースローテーションについて詳しく解説していきます。
フェースローテーションはゴルフスイングの必須条件
フェースローテーションとは?
フェースローテーションとは、インパクトゾーンにおけるクラブフェースの開閉運動のこと。
フェースの開閉運動を正しく行うことが、ゴルフスイングの全てと言えます。
全てのゴルフスイング解説は、インパクトゾーンにおけるフェースの開閉運動を正しく行うためにあると思ってください。
より正確に、より早く、フェースの開閉運動を行えるようになることがスイング上達の目的です。
ゴルフクラブに仕事をさせる為の大切な動き
ゴルフクラブはボールが飛ぶように設計されて作られています。
ラケット(テニス)やバット(野球)とは異なり、ゴルフクラブはヘッドが勝手にクルクル回ります。
この動きはパッシブトルクと言われる力で、ボールをより遠くへ飛ばすために必要な力になります。
ゴルフクラブに仕事をさせるためには、パッシブトルクをプラスの向きに発生させる必要があります。
正しくフェースローテーションが行われることで、パッシブトルクがプラスの向きに発生して、しっかりボールを打つことが出来るのです。(ボールがつかまる感覚)
正しいフェースローテーションが行われないと、パッシブトルクはマイナスの向きに発生して力をロスする結果になります。(飛距離が出ない・スライスの原因)
パッシブトルクをプラスの向きに発生させてクラブが持っている本来の性能を発揮させる(クラブに仕事をさせる)ことがフェースローテーションの目的です。
インパクトゾーンとは?
フェースローテーションは、インパクトゾーンで行われます。
インパクトゾーンとは、インパクト前後のクラブが動くエリアのこと。
※明確な定義は決まっていません。
インパクト前後30cmくらいをエリア指す場合もあれば、
シャフトが地面と水平になる180度のエリアを指す場合もあります。
当サイトではインパクトゾーンを次のように定義します。
- スタート地点:右肘が正しくセットされた地点
- ゴール地点:右腕がまっすぐ伸びた地点
理由は、このエリアにおけるクラブフェース(ヘッド)の動きがゴルフスイングで重要になるからです。
インパクトゾーンのゴール地点は、右腕がまっすぐ伸びたところ。
ゴルフスイングのゴール地点(フィニッシュ)でもあり、ここから先はクラブの遠心力に従って身体が動くだけになります。
インパクトゾーンのスタート地点
右肘を体の前にセットした状態が、インパクトゾーンのスタート地点です。
クラブのシャフトは地面と水平より少し角度がついています。
この姿勢からインパクトゾーンにおけるフェースローテーションの動きがスタートします。
右肘を体の真横にセットしてしまうとフェースをうまくコントロール出来なくなるので、必ず体の前にセットするように注意してください。
PGAツアーの選手たちも、素振りでインパクトゾーンのスタート地点を確認する人が多いです。
正しいフェースローテーションのやり方
インパクトゾーンでクラブフェースは、「開いた状態から閉じる」動きをしますが、
フェースローテーションを正しく行う為の大切なポイントは2つあります。
- 右手の動き
- 下半身の動き
どちらも複雑な動きではありません。
シンプルな動きでクラブフェースは正しくローテーションします。
フェースローテーションの為の右手の動き
インパクトで右腕を押し出す
右手の動きをシンプルにすることで、フェースローテーションが出来るようになります。
インパクトゾーンのスタート地点では、右肘を身体の前へセットします。
ポイントは、手首より肘が先行していること。
初心者ゴルファーの多くは肘より手首が先に動いているため、正しい姿勢でインパクトゾーンのスタート地点を迎えることができません。
インパクトの瞬間は、肘も手首も曲がっていること。
肘と手首が曲がっていないと、ボールを押し込む動きが出来なくなります。
インパクトからゴール地点まで、肘・手首をまっすぐ伸ばします。
手首を伸ばす動きでヘッドスピードを加速させます。
肘を伸ばす動きでボールを押し込むことができます(飛距離アップ)
実際のスイングではクラブの遠心力に引っ張られて、右腕をまっすぐ伸ばすことが難しくなります。
遠心力に負けないためには、腕・肩まわりの筋トレがお勧めです。
→【1日30分/週1回】自宅でできるゴルフの為の腕・肩まわりトレーニング
初心者ゴルファーがよく間違える右腕の使い方のポイント
インパクトでは右腕・右手首は曲がっていなければなりません。
初心者ゴルファーの多くはインパクトで右腕がまっすぐ伸びきってしまいます。
肘も手首も曲げたままインパクトを迎えることを知っていなければ、正しいスイングは身に付きません。
インパクトで右腕が伸びてしまうと、フィニッシュで腕が身体の左側へ流れてしまいます。
こうなると、インパクトからフィニッシュにかけて、右腕でボールを押し込む動きが出来なくなります。
インパクトで右腕が伸びてしまうスイングの場合、前腕を返さないとフェースローテーションができません。
インパクトで右腕が伸びてしまうだけで、その後のスイングが全て乱れてしまいます。
インパクトでは、肘も手首も曲がった状態になるように注意してください。
フェースローテーションの為の下半身の動き
ゴルフスイングにおいて、下半身の動きは非常に大切な動きです。
しかし、初心者には少し難しい動きでもあります。
ここでは詳しい動きの解説は省きますが、2つのポイントだけ抑えてください。
1.右足で地面を蹴る
トップからの切り返しは必ず右足で地面を蹴る動きからスタートします。
初心者は地面を蹴る動きは難しいので、軽く反動を付けるくらいの感覚で十分です。
スイングが上達してくると、右足の蹴る力を大きくすることによって飛距離アップに繋がります。
2.ヒップターン
ヒップターンとは、お尻を後ろに引く動きのことです。
お尻を後ろに引きながら、左足で地面を蹴る動きが出来ると力強いスイングが出来るようになります(飛距離アップの源)
「右足で地面を蹴った勢いを保ちながらヒップターン」この一連の動きが下半身の動きの基本となります。
ヒップターンの動きを身につけるには、ストレッチ・筋トレでお尻・太ももの筋肉に刺激を与えることが近道になります。
→【1日30分/週1回】自宅でできるゴルフの為の下半身トレーニング
→【ゴルフの為のストレッチ#5】腰・骨盤まわりの筋肉をほぐす
→【ゴルフの為のストレッチ#6】股関節・太もも・お尻まわりの筋肉をほぐす
初心者ゴルファーがよく間違える下半身の使い方のポイント
腰(骨盤)を回転させる意識を持つと正しいヒップターンは出来ません。
左股関節の内旋運動ができないので、スウェーする原因になります。
ヒップターンが正しくできると、右足は飛球線方向へまっすぐ伸びます。
スイングが上達すると、インパクトからフィニッシュにかけて右足で地面を蹴る動きが入ってきます。
ヒップターンが正しく出来ていないと、飛球線方向に地面を蹴ることができなくなります。
→【股関節の使い方の基本#2】股関節の入れ方、乗せ方、動かし方
4スタンス理論のタイプによって、右腕の動きは少し異なる
4スタンス理論のAタイプ・Bタイプで、右腕の動かし方は少し異なります。
Aタイプの右腕の動かし方
Aタイプの場合、左手首と左膝が重なるところでインパクトを迎えます。
右腕は身体の前方へ押し出すような感覚です。
サイドスローでボールを投げるような動きに例えられます。
Bタイプの右腕の動かし方
Bタイプの場合、右手首と右股関節が重なるところでインパクトを迎えます。
右腕は真下に振り下ろすような感覚です。
腕を真下に振り下ろす・ボールを地面に叩きつける・腕は上げて下ろすだけ
など、シンプルな動きに例えられます。
見た目にはわずかな違いですが、実際の動きはAタイプとBタイプでは全く異なる感覚になります。
初心者ゴルファーによって、4スタンス理論のタイプ別の動きは必ず理解しておく必要があります。
右腕と下半身の動きの連動でフェースローテーションは完成
下半身の動きに合わせて右腕を動かすとゴルフクラブは自然にフェースローテーションします。
フェースローテーションの為の動きはシンプルなので、初心者でもすぐに再現出来ます。
初心者ゴルファーにとって下半身の動きは難しく感じるかもしれません。
ゆっくり動いて下半身の動きを身体に覚えさせてください。
フェースローテーションを身に付けるドリル
ここでは初心者でも簡単にフェースローテーションの動きを身に付けられる練習方法を紹介します。
何も持たずに右腕と下半身の動きを同調させる
始めは何も持たずにフェースローテーションの動きを身に付けます。
下半身の動きに右腕を同調させるだけの簡単な動きです。
スタート地点からインパクトまで、右腕(右肘・右手首)は動かしません。
インパクトからゴール地点にかけて、右腕(右肘・右手首)を伸ばします。
軽めの物を持ってフェースローテーションの動きを確認する
慣れてきたら、テニスラケットや軽めの棒を持って動きを身体に覚えさせます。
正しくフェースローテーションが出来ているか確認します。
フェースの向きが確認できるもので素振りをすると効果的です。
慣れてきたらゴルフクラブを持ってゆっくり動きを再現する
フェースローテーションの感覚が掴めてきたら、ゴルフクラブを持ちます。
ゴルフクラブは重たいので、正しい動きに慣れるまで時間が掛かるかもしれません。
腕力(二の腕)に頼らないで、下半身の動きに合わせるよう注意してください。
クラブの重さに負けて、右腕のリリースが早くなるとダフります。
前傾姿勢を取ると、ゴルフスイングの原型が完成する
下半身と右腕の動きを中心に解説してきました。
この動きに前傾姿勢を組み合わせると、ゴルフスイングの「原型」になります。
初心者でも1時間あれば正しいフェースローテーションの感覚はつかめるはずです。
フェースローテーションの動きは完成
ゴルフスイングの基本であるフェースローテーションの動きはこれで完成です。
フェースローテーションが正しくできれば、ゴルフクラブに仕事をさせることができます。
初心者はとにかく右腕を大きく動かしてスイングする傾向になります。
思っている以上に右腕の動きはコンパクトでシンプルです。
(インパクトで右腕を伸ばすだけ)
下半身は大きく動かし、右腕はシンプルに。
正しいフェースローテーションの動きは、ゴルフスイングの土台の動きになります。
【ゴルフスイングのメカニズム】
第2回目は、シャロースイングのメカニズムについての解説です。
右手の動きが完成します。
【上半身編】
STEP1・【フェースローテーションのメカニズム】
STEP2・【シャロースイングのメカニズム】
STEP3・【アームローテーションのメカニズム】
STEP4・【右サイドスイングのメカニズム】
STEP5・【トップの高さを決めるメカニズム】
【下半身編】
STEP1・【下半身リードのメカニズム】
ここまでのまとめ記事・【初心者必見!】ゴルフスイングの基本を1時間で身に付ける方法
【上半身と下半身の連結】
STEP1・ゴルフスイングの力の入れ方
STEP2・捻転差(タメ)をリリースするタイミング
【実践編】
STEP1・【脱力スイングのメカニズム】
STEP2・ハーフスイングで正しいゴルフスイングを身に付ける練習法
STEP3・【実は難易度が高い!】ゴルフのフルスイング練習法
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