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ゴルフスイング【手首の使い方の基本 #2】右手首のヒンジの動かし方

手首の使い方の基本#2

前回は、ゴルフスイングで使う手首の動きについての解説でした。

【手首の使い方の基本 #1】ヒンジとコックの2通りの動きがある

今回は、ゴルフスイング中の右手首のヒンジ・背屈の使い方を中心に解説します。

  • 右手の外旋の動きが前提
  • トップの形をインパクト直前までキープする
  • ヒンジ・背屈のリリースで、クラブを円運動させる
  • 手首の動きを意識しすぎないことが大切
目次

スイング中に右手首を意識するポイントは2つ

スイング中、右手首の動きを意識してほしいポイントは2つあります。

  1. トップでの右手首の使い方
  2. インパクトゾーンでの右手首の使い方

バックススイングにおいて、手首の角度を固定するとか、コックを入れる入れないという議論は、あまり重要ではありません。

どのタイミングで「コック」「ヒンジ」の動きをするかは、人によってかなりばらつきがありますし、これが正解というものは存在しません。

コックが遅いバックスイング
コックが早いバックスイング

バックスイングでコックやヒンジの動きが早すぎると、クラブを後ろに引いてしまう傾向があるので、その点だけ注意してください。

手首の動きを身につけるには、ストレッチ・筋トレで前腕の筋肉に刺激を与えることが近道になります。

【1日30分/週1回】自宅でできるゴルフの為の腕・肩まわりトレーニング
【ゴルフの為のストレッチ#3】肩・腕・肘まわりの筋肉をほぐす

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1.トップでの右手首のヒンジ(背屈)の動き

左手首はまっすぐ、右手首はヒンジ(背屈)

手首の使い方で重要なのが、トップの位置です。

  • 左手首はまっすぐ、もしくはヒンジ(掌屈)の動き
  • 右手首はヒンジ(背屈)の動き

これが正しく出来ていないと、シャフトクロスの状態になります。

右手の使い方8
右手の外旋の動き

右手の外旋の動きが正しく出来ていると、右手首は自然とヒンジ(背屈)を作れます。

左手首を掌屈(屈曲)させても良い

ダスティン・ジョンソン選手や渋谷日向子選手のように、トップで左手首を掌屈(屈曲)させる動きもOKです。

【4スタンス理論A2タイプ】ダスティン・ジョンソンのスイング解説

2.切り返しからの右手首の使い方

右手首のヒンジ(背屈)はキープしたまま

トップからの切り返しでは右手・右手首の動きをキープする

アームローテーション8
右手は外旋の動き・右手首はヒンジのまま右肘を先行させる

トップからの切り返しで気を付けて欲しい事は、

  • 右手の外旋の動き
  • 右手首のヒンジ(背屈)の動き
  • 2つの動きをキープしたまま、右肘を先行させる

この2つの動きがキープできていないと、インパクトゾーンで正しいスイングができなくなります。

ダウンスイング後半
この形が取れるとフェースローテーションが正しく行われる

インパクトゾーンのスタート地点(写真のタイミング)でこの形が作れていないと、フェースローテーションが正しく行われませんしパッシブトルク(ヘッドが返る動き)もプラスの向きに発生しません。

ゴルフスイングの基本中の基本!フェースローテーションのメカニズム

トップからの切り返しでは、右腕・右手首の動きをキープしたまま右肘を先行する動きが大切です。

ゴルフスイング【肘の使い方の基本】肘は腕の動きをコントロールする

インパクト手前で右手首のヒンジ(背屈)をリリースする。

右手首のヒンジ(背屈)の開放

インパクト手前で、右手首のヒンジ(背屈)をリリースします。

リリースするタイミングが遅ければ遅いほど、ヘッドスピードは増します。

右手首のヒンジ(背屈)をリリースするタイミングと同時に、右肩甲骨の外転の動きも行います。

※股関節・背骨の側屈の動きが正しく行われていること(下半身リード)が前提となります。

【股関節の使い方の基本】

【背骨の使い方の基本】

【肩甲骨の使い方の基本】

この動きを意識する必要は無い

初心者の人は特に、フェースローテーションを意識して前腕を回転させる動き取ろうとしますが、この動きはNGです。

インパクトゾーンでは、右手はまっすぐ身体の前に伸ばす動きをします。

ゴルフスイング【腕の使い方の基本 #3】右手の使い方

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手首を軸にしてクラブを円運動させる

手首を軸にしたクラブの円運動を意識する

手首を軸にしたクラブの円運動
手首を軸にした円運動でヘッドを走らせる

ゴルフクラブは、手首を軸(中心)にして円運動をしています。

円運動といっても、インパクトからフィニッシュまででクラブは90度回転するだけです。

フィニッシュからフォローまでのクラブの動きは、遠心力による惰性でおこなわれるので意識する必要はありません。

右手首のヒンジ(背屈)のリリースは、この円運動をスタートさせる動きになります。

右手首のヒンジ(背屈)をキープしている間は、円運動もスタートしません。

円運動のスタートを遅らせることが、ヘッドスピードを上げる(ヘッドを走らせる)ことに繋がります。

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ヒンジ(背屈)をリリースするタイミング

右手首のヒンジ(背屈)をリリースするタイミングは、遅ければ遅いほど良いです。

手打ちスイングの人は、トップからの切り返しと同時にヒンジ(背屈)をリリースしてしまっています。

手首を軸にして、クラブをクルッと円運動させる意識があると、ヒンジ(背屈)をリリースするタイミングを取りやすくなります。

手首を軸にした円運動で、クラブを90度回転させてフィニッシュを迎えます。

右手首のヒンジ(背屈)をリリースすると、一瞬で90度回転します。

回転したクラブのゴール地点(フィニッシュ)は決まっているので、リリースを遅らせることがヘッドスピードを上げる(ヘッドを走らせる)ことに繋がります。

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キャメロン・チャンプ選手はヒンジのリリースが極端に遅い

2018年、PGAツアーにデビューしたキャメロン・チャンプはツアー屈指の飛ばし屋です。

圧倒的な飛距離を生み出す要因は、右手首のヒンジ(背屈)をリリースするタイミングが非常に遅いことです。

ヒンジの開放が非常に遅い

ギリギリまでヒンジ(背屈)のリリースを我慢しています。

これが圧倒的なヘッドスピードを生み出す要因です。
(要因は他にもありますが)

ヒンジ(背屈)のリリースのタイミングが遅ければ遅ほど、ヘッドスピードは上がります。

【4スタンス理論A1タイプ】キャメロン・チャンプのスイング解説

ヒンジ(背屈)をリリースするときは、グリップエンドの向きに注意する

松山英樹選手のリリース
グリップエンドの向きが、ボールが飛ぶ方向を決める

クラブは手首を軸にして、単純な円運動をします。

円運動を行う方向は、グリップエンドが向いている方向です。

右手首のヒンジ(背屈)をリリースするとき、グリップエンドが必ず飛球線方向へ向いていることが大切になります。

大谷翔平選手のリリース
野球も同じです。

右手首のヒンジをリリースする時、グリップエンドが右を向いているのにまっすぐボールを打つことは不可能です。

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コックの動きだけを意識していると、フェイスは開く動きになる

コック(とう屈)の動きだけを意識すると、フェイスターンの力は生まれない
とう屈→尺屈の動きだけでは、フェイスが開く力がはたらく

インパクトゾーンで右手首のヒンジを開放する動きは、クラブのヘッドをローテーションさせる動きを起こします。(フェースローテーション)

これは、前腕を回転させて(腕を意識的にローテーション)させて起こす動きではなく、下半身と右手の動きによって行われます。

フェースローテーションが正しく行われると、ゴルフクラブにパッシブトルク(回転する力)がプラスに発生してボールを捕まえることができます。

誰でも分かる!パッシブトルクの原理をどこよりも詳しく解説

右手首のヒンジを開放する意識がなく、右手に力が入っている状態だとフェースが開いてスライスの原因になります。

もちろん、ヒンジの開放のタイミングが早すぎても遅すぎてもミスショットの原因になります。

手首のコックの動きだけを意識すると、ヘッドから生まれるトルクの力が反対方向に生まれます。

つまり、ヘッドが開く力を生む動きになります。

これを、前腕の回転の動きで無理やりフェイスローテーションさせようとしても、トルクの力に負けてしまいます。

ゴルフスイングの動きの中で、手首をコックさせる動きは必要ですが、ヒンジの動きが無いとスライス病からは卒業できません。

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右手首のヒンジの動きを身に付ければ、ゴルフスイングはガラリと変わる

ゴルフスイングでは、コックの動きだけを意識する場合が多いです。

右手首のヒンジ(背屈)の動きの方が重要です。

この動きがゴルフスイングに加わると、あなたのスイングは大きく進歩します。

注意点としては、手首の動きだけを意識しないこと。

股関節>背骨>肩甲骨>腕>肘>手首

動きの優先順位を間違えると、スイングはどんどん乱れることになるので注意してください。

手首の動きを身につけるには、ストレッチ・筋トレで前腕の筋肉に刺激を与えることが近道になります。

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手首の使い方の基本、第3回。

左手首の動かし方についての解説です。

左手首の動きは、同じヒンジでも「掌屈」の動きがメインになります。

左手首を掌屈させるタイミングは、人によってバラバラです。

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