MENU

ゴルフスイング腰の動かし方、骨盤の動かし方

前回は、ゴルフスイングにおける股関節の入れ方・乗せ方・動かし方(=内旋運動)について解説しました。

【股関節の使い方の基本 #2】入れ方、乗せ方、動かし方

今回は、股関節の動きに関連する「腰の動かし方」「骨盤の動かし方」について解説します。

結論から言うと、

  • 腰や骨盤を意識すると、動かす筋肉が違ってくる
  • 腰や骨盤の動きは意識しないほうが良い
  • 腰や骨盤を回すという考えは捨てなければいけない
  • ゴルフスイングにおける下半身の動きは、股関節の動きを意識するだけで良い
目次

ゴルフスイングにおいて、腰・骨盤の動きは意識しない方が良い

腰周りの筋肉
腰を意識すると、動かす筋肉が異なる

股関節を動かす筋肉は、お尻と太ももの筋肉です。

腰や骨盤を意識すると、背筋や腹斜筋を中心に動かしてしまいます。

つまり腰や骨盤の動きを意識している間は、いつまでたっても正しい下半身の動き=股関節の動きは身に付きません。

  • 腰の動きは意識してはいけない
  • 骨盤の動きは注意する必要があるが、股関節の動きで調整することになる

腰や骨盤の動きは、股関節の動きによって受動的に動きているということを認識することが大切です。

あなた自身のゴルフスイングをチェックするとき、腰や骨盤の動きを確かめることは間違ってはいません。

しかし、腰や骨盤の動きを調整するのは股関節の動きです。

股関節の動きを身につけるには、ストレッチ・筋トレで太もも・お尻の筋肉に刺激を与えることが近道になります。

【1日30分/週1回】自宅でできるゴルフの為の下半身トレーニング
【ゴルフの為のストレッチ#6】股関節・太もも・お尻まわりの筋肉をほぐす

広告

ゴルフスイングでは、腰や骨盤を回そうとしない方が良い

骨盤をスライドさせる動き
骨盤はスライドさせる

骨盤の動きは、股関節の動きに連動して受動的に動くものです。

ゴルフスイングでは、骨盤は左へスライドする動きをします。

この動きは、「右股関節の内旋運動」から「左股関節の内旋運動」へ変化する動きに連動しています。

股関節の動きに連動した骨盤の動き
股関節の内旋運動がMAXになった状態

左右の股関節の内旋運動がMAXになったとき、股関節の動きに合わせて骨盤が動きます。

一見すると、骨盤を回している動きに見えます。

しかし、意識して動かしているのは股関節です。

決して骨盤を回そうと意識した動きでは無いことを認識してください。

股関節の動きに慣れていないうちは、骨盤の動きを確認することもあります。

しかし、腰や骨盤を回すという意識は捨て去ってください。

太ももとお尻の筋肉を意識して、股関節を動かすことだけを考えると正しい下半身の動きに繋がります。

広告

股関節を正しく使えていない=「悪いクセ」

股関節を正しく使えていない、もしくは間違った動かし方しているスイングは、そのまま「悪いクセ」としてこの先ずっとあなたのスイングの邪魔をします。

別に少しくらい間違ってても問題ない!なんて思わないでください。

「悪いクセ」はあなたの上達を全力で邪魔してきます。

また、股関節の動かし方を間違っている場合、どのような動きになるのかを知っておくとセルフチェックの能力も上がります。

練習中・ラウンド中も自分のミスの原因に気づきやすくなります。

股関節の間違った動かし方1 トップで右ヒザが伸びる動き

股関節の正しい動き(バックスイング)
正しい動き(アドレス時と右ヒザの位置が同じ)
股関節の間違った動き(バックスイング)
間違った動き

特徴
・左ヒザが前に出る
・右足が伸びきっている。

この動きになる主な原因は、
・骨盤を回転させることを考えている
・股関節の内旋運動を意識出来ていない
・上半身の勢いに任せてバックスイングをしている

この状態からダウンスイングすると、骨盤を大きく回転させる必要があります。

結果的に、頭が上下に動いたり、上体が左右にブレたりして不安定なスイングの原因となります。

股関節の間違った動かし方2 フィニッシュで太ももに隙間ができる動き

股関節の正しい動き(フィニッシュ)
正しい動き(下半身が左足のつま先より右側にはみ出していない)
股関節の間違った動き(フィニッシュ)
間違った動き(太ももに大きな隙間が生まれ、右足が大きく外側に流れる)

特徴
・両足の太ももの間に隙間が出来る
・両足のヒザが大きく離れている
・右足が大きく左に流れる

この動きになる主な原因は、

・トップの位置から骨盤を回転させてフィニッシュした
・上半身リードの力任せのスイングをした

股関節の内旋運動を意識して、骨盤は飛球線方向へ水平にスライドさせる動きが正しい。

骨盤を回転させる意識があるとこのようなフィニッシュになります。

柔軟性が不足していても、似たような症状になる

股関節まわりの筋肉や腹斜筋に柔軟性が不足している場合、しっかり内旋運動が出来ないために太ももに隙間がうまれる場合があります。

筋肉の柔軟性が原因の場合は、無理して内旋運動をおこなわず、ストレッチによって柔軟性を高めることを意識してください。

広告

フィニッシュの姿勢を真似してみると、柔軟性が分かる

松山英樹のフィニッシュ
フィニッシュの姿勢を真似してみる

あなたの柔軟性をチェックする簡単な方法は、フィニッシュの姿勢をそのまま真似してみることです。

この姿勢が楽にできれば、筋力・柔軟性ともに十分といえます。

フィニッシュの姿勢がキツい場合は、まず柔軟性を高めることを意識してください。

身体が硬いままだと、スイングの乱れにつながるし、無理しているとケガの原因にもなります。

広告

悪いクセは早急に治すべき

広告

間違った動きは、スイングのブレにつながる

股関節の使い方を間違った場合の典型的な動きを2つご紹介しました。

正しい動きと比較した場合、大きくブレている事が分かります。

このブレがそのままスイングのブレに直結しますので、股関節の動かし方(内旋運動)はしっかり身に付けてください。

正しい動きは、スイングの安定と飛距離アップの効果

正しい股関節の動きを身に付けると、スイングが安定します。

一般的に言われている「スイングの回転」は股関節の内旋運動で行われる動きです。

股関節の動きが安定すると、スイングそのものの安定に繋がります。

また、飛距離アップの効果も大きいです。

広告

広告

広告

悪いクセに慣れてしまうと、修正も大変になる

間違った動かし方で慣れてしまうと、修正するのが大変です。

股関節の動きは、ゴルフスイングの土台です。

間違った動きを修正するということは、スイングを土台から修正しなおすことになります。

股関節の動かし方(内旋運動)は、一番最初に習得するべきなのです。

時間がかかっても、この動きはしっかり習得(修正)してください。

その後の上達が驚く程早くなります。

続けて読みたい

股関節の使い方の解説、最終回。

これまでの股関節の解説の復習と、ゴルフスイングにおける下半身の動かし方をまとめて解説。

広告

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次