バックスイングでトップで捻転差を作るのは簡単です。
トップで作った捻転差をリリースするタイミングが重要です。
【ゴルフスイングのメカニズム】
【上半身と下半身を連動させるメカニズム】についての解説。
今回は、STEP2・捻転差(タメ)をリリースするタイミングの解説です。
【上半身編】
STEP1・【フェースローテーションのメカニズム】
STEP2・【シャロースイングのメカニズム】
STEP3・【アームローテーションのメカニズム】
STEP4・【右サイドスイングのメカニズム】
STEP5・【トップの高さを決めるメカニズム】
【下半身編】
STEP1・【下半身リードのメカニズム】
ここまでのまとめ記事・【初心者必見!】ゴルフスイングの基本を1時間で身に付ける方法
【上半身と下半身の連結】
STEP1・ゴルフスイングの力の入れ方
STEP2・捻転差(タメ)をリリースするタイミング
【実践編】
STEP1・【脱力スイングのメカニズム】
STEP2・ハーフスイングで正しいゴルフスイングを身に付ける練習法
STEP3・【実は難易度が高い!】ゴルフのフルスイング練習法
初心者ゴルファーは、トップで捻転差を作り過ぎる傾向にあります。
そして、トップで作った捻転差をすぐにリリースするスイングをしてしまいます。
捻転差をリリースするタイミングは、インパクトの直前です。
捻転差をリリースするタイミングを遅らせることで、頭が残ってハンドファーストでインパクトを迎えることが出来きます。
捻転差をキープすることを「タメを作る」と言う
トップで捻転差を作る動き
冒頭に述べたように、バックスイングからトップにかけて捻転差を作るのは簡単です。
捻転差とは、上半身と下半身のねじれのことを言います。
骨盤のラインと肩のラインがズレている状態です。
バックスイングからトップにかけて、首の付け根を軸にして肩のラインを回転させます。
肩のラインを20度~30度回転させれば、捻転差の出来上がりです。
※肩は90度も回さない
トップで作った捻転差をキープする動き
トップで作った捻転差は、インパクト直前までキープすることが大切です。
せっかく作った捻転差をすぐにリリースしてしまうのは勿体無いことです。
捻転差をキープするためには、下半身リードの動きが大切になります。
トップで作った上半身の形をキープしたまま、下半身を動かします。
具体的には、切り返しで地面を蹴り、ヒップターンの動きを始める。
下半身リードが出来ていないと、捻転差をキープすることは出来ません。
上半身リードのスイングとは、切り返しで捻転差をリリースする動きから始まるスイングのことです。
一般的に、トップで作った捻転差をダウンスイングでキープすることを「タメを作る」と言います。
ダウンスイングでは3つの「タメ」がある
3つの「タメ」をキープする
ダウンスイングでの「タメ」は3つあります。
- 肩を回転させて出来る捻転差
- 右肘を支点にした右手の外旋の動き
- 右手首のヒンジ(背屈)の動き
切り返しからインパクト直前まで、この3つの動きをキープすることが「タメを作る」と呼ばれる動きです。
「タメを作る」動きは難しい
タメを作る(捻転差をキープする)動きは、スイングスピードが上がるほど難しくなります。
クラブの遠心力が大きくなることによって、筋肉への負担が大きくなるからです。
上半身の筋肉(腹筋群・胸・背中・肩・腕まわりの筋肉)をバランスよく鍛えていないと、タメを作る(捻転差をキープする)動きは難しくなります。
捻転差をリリースするタイミングはインパクトの直前
インパクトで3つの「タメ」を同時にリリースする
ダウンスイングでキープした3つのタメを、インパクト直前で同時にリリースします。
- ヒップターン(お尻を後ろに引く動き)
- 首を軸にした肩のラインの回転(捻転差のリリース)
- 右手をまっすぐ伸ばす(手首・肘のリリース)
ヒップターンは関節の可動範囲いっぱいまで動かしておきます。
その状態から3つのタメを一気にリリースします。
トップで作った捻転差は、インパクト直前までキープしていなければ捻転差を作る意味がありません。
頭が残るハンドファーストインパクトの完成
ハンドファーストでインパクトすることは初心者ゴルファーの目標と言えます。
ハンドファーストでインパクトするための条件は2つ。
- 下半身リード
- インパクト直前まで捻転差をキープ(タメを作る)
この2つの動きが出来て初めてハンドファーストのインパクトが出来るようになります。
インパクトで肩の回転と右手を伸ばす動きをすることができると、頭が残って肩がクルッと回転するビハインドザボールのインパクトが自然に出来ます。
右足の蹴りと肩甲骨の外転でリリースがスムーズになる
捻転差のリリースをスムーズに行うためには、「右足の動き」と「肩甲骨の動き」が大切になります。
インパクトで捻転差をリリースするとき
- 右足で地面を蹴る動き
- 右肩甲骨の外転の動き
- 左肩甲骨の内転の動き
この3つの動きで捻転差をリリースします。
右足と肩甲骨の動きを意識することで、捻転差をリリースする動きがスムーズになりヘッドスピードが上がりやすくなります。
腕や手首の動きに意識がいってしまうと、早いタイミングでリリースをしていしまい「手打ちスイング」になってしまいます。
捻転差をリリースする動きを身に付けるドリル
初心者ゴルファーが捻転差をリリースする動きをいきなり身に付けるのは難しいです。
始めは、前傾姿勢を作らず上半身を起こした状態で練習すると捻転差をリリースするイメージがつきやすくなります。(野球のバッティングの動きに近い)
捻転差のリリースは、ゆっくり1つずつ動きを取り入れていきます。
- タメを作る(捻転差をキープする)動きを覚える
- 捻転差をリリースする動きを覚える
- 右足と左肩甲骨の動きを加える
タメを作る動きを身に付ける
まずトップで作った捻転差をキープする動きを身に付けます。(タメを作る動き)
タメを作る動きは、非常に窮屈な動きに感じてしまいます。
「窮屈に感じる動き」が「タメを作る動き」だと思ってください。
また、窮屈に感じてしまうということは、スイング中にタメを作れていないとも言えます。
窮屈に感じる場合は、前傾姿勢を作らず上半身を起こした状態でタメを作る動きを練習します。
上半身を起こした状態だと、野球の「ボールを投げる動き」「バッティングの動き」に近い感覚になります。
捻転差を作った状態で下半身だけを動かす練習をして、タメを作る動きに慣れさせます。
捻転差をリリースする動きを身に付ける
次に、捻転差をリリースする動きを素振りで練習します。
インパクトで、「窮屈な動き」をリリースすることが「捻転差をリリースする動き」になります。
正しくリリース出来ると、肩のラインをクルッと回す感覚が身に付きます。
捻転差をリリースする動きも、慣れるまでは上半身を起こして練習します。
肩をクルッと回す感覚が身に付いたら、前傾姿勢を入れます。
前傾姿勢をキープした状態で、「タメを作る動き」「捻転差をリリースする動き」を身に付けることがゴルフスイングで一番難しい動きです。
初心者ゴルファーはもちろん、ほとんどのアマチュアゴルファーが出来ていない動きになります。
焦らずゆっくり練習をして、「タメを作る動き」「捻転差をリリースする動き」に慣れてください。
右足と肩甲骨の動きを身に付ける
最後に、捻転差をリリースする時に、右足と右肩甲骨に力を入れます。
※右足と右肩甲骨に力を入れると、スムーズにクラブを振りきることが出来ます。
- 頭が残る動き
- 肩がクルッと回る動き
この2つの動きが出来れば、捻転差をリリースするタイミングが身に付いたと言えます。
捻転差をリリースさせるタイミングを身に付ける
捻転差をリリースする動きは、上半身と下半身をバラバラに動かすことです。
慣れるまでは毎回タイミングがズレることが普通だと思ってください。
捻転差をリリースする動きやタイミングは、野球の「ボールを投げる動き」「バッティングの動き」とほぼ同じです。
リリースのタイミングが分からなくなったときは、上半身を起こして「投げる動作」「バットを振る動作」をしてみると感覚が掴みやすくなります。
素振りや実際にボールを打ちながら、あなたにとってのベストなリリースのタイミングを身に付けてください。
【ゴルフスイングのメカニズム】
【上半身と下半身を連動させるメカニズム】についての解説は終わりです。
次回からは【実践編】に移ります。
・STEP1「脱力スイングのメカニズム」についての解説です。
【上半身編】
STEP1・【フェースローテーションのメカニズム】
STEP2・【シャロースイングのメカニズム】
STEP3・【アームローテーションのメカニズム】
STEP4・【右サイドスイングのメカニズム】
STEP5・【トップの高さを決めるメカニズム】
【下半身編】
STEP1・【下半身リードのメカニズム】
ここまでのまとめ記事・【初心者必見!】ゴルフスイングの基本を1時間で身に付ける方法
【上半身と下半身の連結】
STEP1・ゴルフスイングの力の入れ方
STEP2・捻転差(タメ)をリリースするタイミング
【実践編】
STEP1・【脱力スイングのメカニズム】
STEP2・ハーフスイングで正しいゴルフスイングを身に付ける練習法
STEP3・【実は難易度が高い!】ゴルフのフルスイング練習法
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