【ゴルフスイングのメカニズム】
第2回目は、シャロースイングのメカニズムについての解説です。
右手の動きが完成します。
【上半身編】
STEP1・【フェースローテーションのメカニズム】
STEP2・【シャロースイングのメカニズム】
STEP3・【アームローテーションのメカニズム】
STEP4・【右サイドスイングのメカニズム】
STEP5・【トップの高さを決めるメカニズム】
【下半身編】
STEP1・【下半身リードのメカニズム】
ここまでのまとめ記事・【初心者必見!】ゴルフスイングの基本を1時間で身に付ける方法
【上半身と下半身の連結】
STEP1・ゴルフスイングの力の入れ方
STEP2・捻転差(タメ)をリリースするタイミング
【実践編】
STEP1・【脱力スイングのメカニズム】
STEP2・ハーフスイングで正しいゴルフスイングを身に付ける練習法
STEP3・【実は難易度が高い!】ゴルフのフルスイング練習法
右手の筋肉の伸張反射
シャロースイングは簡単に身につく動き
スイング作りの初めに身につけるべき動き
シャロースイング・シャローイングとは?
シャロー(Shallow)とは、英語で「浅い」という意味を現します。
シャロースイング・シャローイングとは、ダウンスイングでヘッドが鈍角に(浅く)な軌道をえがくスイングのことを指します。
シャロースイングが出来ると、無駄な力を使うことなく簡単にヘッドスピードがアップします。
簡単にヘッドスピードが上がるということは、簡単に飛距離がアップするということです。
パッシブトルク打法も同じスイング
2017年ころから「パッシブトルク打法」が流行りましたが、シャロースイングとメカニズムは同じです。
ヘッドの軌道が大きく鈍角になっているスイングを「パッシブトルク打法」と呼ぶ傾向があるようですが、体の動かし方に違いはありません。
シャロースイングのメカニズム
シャロースイングのメカニズムを解説します。
右手をクルッと回す動き
右肘を支点にして、右手をクルッと回す動きがシャロースイングの動きです。
難しい動きではありません。
誰でもすぐに取り入れることができる簡単な動きです。
右手の筋肉の伸張反射
専門的な表現をすると、シャロースイングとは右手の筋肉の伸張反射を使った動きです。
筋肉の伸張反射とは、筋肉をバネのように使う動きのことです。
プロボクサーのジャブを思い浮かべてもらうとイメージしやすいと思います。
右手をバネのように使うジャブは、ほとんど力を入れていないのに威力・スピードがあります。
右手に限らず、ゴルフスイングは全身の筋肉の伸張反射を使うことで、スイングスピードをアップさせます。
シャロースイングの条件
右肘が体の前
右手をクルッと回すためには、右肘が体の前にあることが条件になります。
アマチュアゴルファーは右肘を引く人が多いですが、右肘が引けているとうまく右手を回すことができなくなります。
リラックス
筋肉をバネのように使う(筋肉の伸張反射)ためには、リラックスしていることも条件になります。
シャロースイングの動きは、トップからの切り返しで取り入れますが、トップでリラックスできていることが大切です。
トップで力んでいると、右手をクルッと回すことができません。
「右肘は体の前」「リラックス」この2つはシャロースイングのための絶対条件
マシューウルフ選手
シャロースイングを最大限に活用しているのがマシュー・ウルフ選手です。
個性的なスイングとして注目されていますが、ヘッドの軌道を可能な限り大きくすることでヘッドスピードの加速を促しています。
切り返しから大きくヘッドを動かす動きは、安定性に欠けます。
ヘッドスピードが上がるのは分かっていても、取り入れている選手が少ない理由です。
シャロースイングのメリット
ヘッドスピードアップ・飛距離アップ
右手をクルッと回す動きをしてみたら分かりますが、力を入れることなく簡単にヘッドスピードが上がります。
つまり、飛距離アップに絶大な効果があります。
トップでリラックスできるようになる
右手をバネのように使うには、リラックスしていないと出来ません。
シャロースイングを身につけることによって、トップでリラックスできるようになります。
右肘の動きに注意できるようになる
右手をクルッと回す動きは、右肘が体の前にあることが条件です。
アマチュアゴルファーの多くは、右肘を引く癖があります。
シャロースイングを身に付けることで、右肘を引くという悪いクセを治すことができます。
シャロースイングのデメリット
シャロースイングとは、ゴルフスイングの基本動作です。
必ず取り入れないといけない動きですが、取り入れるにあって注意するべきポイントを紹介します。
手打ちスイングの人は導入できない
手打ちスイングの人は、正しいスイングとは運動のメカニズムが根本的に異なります。
手打ちスイングのなかにシャロースイングの動きを取り入れることはできません。
スイングのリズム・タイミングが大きく変わる
シャロースイングの動きは、切り返しから一気にヘッドが加速します。
シャロースイングを取り入れることによって、切り返しからのスイングリズム・リリースのタイミングが大きく変わってしまいます。
簡単に取り入れることができる動きですが、スイングの安定には少し時間がかかる場合もあります。
初心者ゴルファーはシャロースイングの動きを最初に取り入れておくことをお勧めします。
体に負担がかかる・ケガのおそれもある
シャロースイングはヘッドスピードが一気にあがる動きなので、体にかかる負担も大きくなります。
また、筋肉の伸張反射は、筋肉を最大限に縮める・伸ばす動きをします。
「腰痛・四十肩・五十肩」や「体が硬い」人は、ケガにつながる可能性もありますので注意してください。
「ストレッチ」「筋トレ」はケガを予防する効果があります。
シャロースイングの間違った動き
「シャロースイングは難しい」「シャロースイングに効果は無い」と感じている人は、間違った動きをしている可能性があります。
ゆっくりした動き
シャロースイングは、右手をムチのように使います。
見よう見真似で、ゆっくりとした動きでシャロースイングを取り入れても効果はありません。
シャフトを下ろす・寝かせる
「パッシブトルク打法」と「シャロースイング」の動作解説でよく使われている表現
- シャフトを寝かせる
- シャフト・腕を真下に下ろす
- 重力を使う
シャロースイングは、右手の筋肉の伸張反射をつかってクルッと回す動きです。
シャフトを下ろす・寝かせる動きを意識していては、シャロースイングを正しく取り入れることはできません。
これらの表現は似ても似つかない間違った表現です。
シャロースイングがうまくできない人
シャロースイングは簡単に取り入れることができる動きです。
シャロースイングがうまく出来ない人は、ゴルフスイングの基本動作が身についていないと思われます。(手打ちスイング)
コンテクスチュアルトレーニングを行うことによって、ゴルフスイングの基本動作を身に付けることができます。
→ゴルフスイングの基本動作を身につけるコンテクスチュアルトレーニング
シャロースイング まとめ
右手の筋肉の伸張反射
シャロースイングは簡単に身につく動き
スイング作りの初めに身につけるべき動き
シャロースイングは、ゴルフスイングの基本動作の1つです。
「導入するか」「しないか」の二択ではありません。
スイング作りの初めに取り入れておくことで、のちのちスイングを修正する苦労から逃れることができます。
【ゴルフスイングのメカニズム】
次回は、アームローテーションのメカニズムについての解説です。
両手の動きが完成します。
【上半身編】
STEP1・【フェースローテーションのメカニズム】
STEP2・【シャロースイングのメカニズム】
STEP3・【アームローテーションのメカニズム】
STEP4・【右サイドスイングのメカニズム】
STEP5・【トップの高さを決めるメカニズム】
【下半身編】
STEP1・【下半身リードのメカニズム】
ここまでのまとめ記事・【初心者必見!】ゴルフスイングの基本を1時間で身に付ける方法
【上半身と下半身の連結】
STEP1・ゴルフスイングの力の入れ方
STEP2・捻転差(タメ)をリリースするタイミング
【実践編】
STEP1・【脱力スイングのメカニズム】
STEP2・ハーフスイングで正しいゴルフスイングを身に付ける練習法
STEP3・【実は難易度が高い!】ゴルフのフルスイング練習法
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