初心者ゴルファーで一番感覚的に難しとされているのが『腰の回転』なのですが、どのタイミングで腰を回し始めたら良いのか。どのタイミングで始動しはじめれば良いのかがわからない事があります。
ゴルファーによってスイングフォームというのはそれぞれ違ってくるのですが、腰の部分に関しても個人によって大きく変わる部分でもあります。タイガーウッズやローリーマキロイ、最近ではジョーダンスピースといったトッププレイヤーは、上半身のねじれの『反動』を利用して腰を回転しており、その反動をつけるポイントが腰の回転を始動するタイミングになる訳なんです。
そして、松山英樹プロの場合は、『反動』をあまり利用しないで腰の回転を行っています。
ここでいう『反動』とは、テークバックをすると体は右(レフティは左)に「ねじれ」が生じます。そしてそのねじれを戻す為に腰を使ってねじれを戻すのですが、その左右対称の力を反動と言います。
松山英樹プロは他のプレイヤーと比べるとトップで止まっている時間が比較的長いフォームになっていますよね。ここで少し松山英樹プロと他のプレイヤーのスイング動画を見てみてください。※腰の回転に注目です。
腰の回転を始動するタイミングはトップの手前
まずは、タイガーウッズやローリーマキロイのような、ねじれの反動を利用して腰を回転させる方法について説明します。
ねじれの反動を利用して腰を回転させるには、グリップがトップの位置に直前付近で腰を始動しはじめなければいけません。ローリーマキロイの動画を見ていただけるとわかりやすいのですが、グリップがトップに上がってくる前に腰は始動し始めています。
上体を右側へねじりきる前に下半身は左側へ回転し始めています。これがねじれの反動を使った腰の回転で、腰を回転させるタイミングです。
松山英樹のスイング分析(腰の回転)
松山英樹プロのスイングは、トップで一瞬ストップするのが特徴的です。他のプレイヤーと比べるとトップで止まっている時間はかなり長い方ですよね。
これは人によって違ってくることなのですが、トップで一瞬止まってからダウンしてくる方が重心や腰の回転が安定する人がいます。これはトップで止まることによってバランスを再度安定させることができるからなんですね。
トップで止まる場合の腰の始動タイミングなんですが、これに関して体が自然と「回転したい」と感じた時が始動のタイミングです。
あまり時間を取り過ぎるとかえってバランスが悪くなり、ミスショットに繋がるようになってしまうので、自然と体が流れ始めたら腰を切り始めるのが良いでしょう。