ゴルフのスイングは、手や腕、肩や腰といった細部にまで注意を払いながら少しづつ悪いところを修正していって、どんどん上手くなっていきます。
ですが、中にはそういった細かい部分をあまり気にせず、イメージや感覚だけで上達していく人たちもいるんですね。もちろんプロとなると、イメージや感覚だけではダメなんですが、プロではなく、「100、90、80を切りたい!」という人は結構イメージや感覚だけでいけちゃったりするんですね。
今回は、そんなイメージや感覚だけで上手くなった人が、どうイメージしているのかを紹介していきます。
カップを意識してはイケない
初心者は、アドレスを作っていざスイングする時、ボールと目標方向、あるいはボールとカップを一直線に結んだラインをイメージすると思います。そして、スイングをする時も、そのラインを意識してクラブを振っていますよね。
ですが、その一直線に結んだラインと、ヘッドの軌道というのは、全く違うことを知っていますか?
これを知っているのと、知らないのでは、かなりスイングは違ってきます。
ヘッドの軌道
ヘッドの軌道は、ボールを堺に、インサイドインになっています。右の画像の赤いラインは、ボールとピンを結んだライン。緑のラインがヘッドの軌道ラインです。
見てわかるように全然違いますよね。もし、赤いラインに添ってヘッドを走らせてしまうと、フェースはスクエアに戻りきれないまま、インパクトを向かえる形になりますので、スライスやフックになってしまいます。
赤いラインとヘッド軌道ラインが交わるのは、ボールがある一点だけであって、その他の場所は、まったく違うラインを通っているんですね。
スイングする時のイメージ
スイングする時は、ボールとピンを繋いだラインをイメージするのではなく、ピンよりもズレたポイントに意識を向けるようにしましょう。
まず、テークバック~トップにかけては、ピンよりも右側を意識します。そうすることによって、自然と腰や肩の回転がよくなり、クラブもインから進入してくる角度になっていきます。
さらに、余分な体重移動もなくなるので、しっかりとした軸回転ができる土台を作ることができます。
ダウンスイング時は、左側に意識する
テークバック~トップにかけては、ピンよりも右側に意識を持っていっていましたが、ダウンスイング時には、逆の左側へ意識を持っていきます。
ダウンスイング始動直後に、意識を左側へ持っていくことによって、腰や肩の軸を保ちながら回転することができます。
さらに、左側へ意識していますので、自然と左への振り切りが良くなり、スイングスピードを上げるキッカケにもなっています。
ピンを中心に、V字をイメージするといいでしょう。
ボールを意識してはいけない
スイングする時には必ずボールを意識して打っていると思います。しかし、ボールを意識してスイングしてしまうと体が突っ込んだり、膝が曲がってしまいミスショットに繋がります。
ではどうすればいいのか?
右の画像を御覧ください。黒のラインはスタンスの位置。赤のラインはヘッドが通るラインです。スイングする時は”ボールを打つ”のではなく、赤のライン上にヘッドを通すイメージ。ヘッドを通す過程でボールがあるイメージですね。
よく素振りでは地面ギリギリにスイングできているのに、ボールがあるとダフってしまうってことありますよね。素振りの場合は無意識にヘッドの通るラインを意識していて、ヘッドの残像を見ていると思います。基本的にはその素振りが理想なんですね。
なので、ボールを意識せずに、ヘッドラインを意識してその過程にボールがあるとイメージしましょう。
最初は難しいミスショットが続くと思いますが、1日で慣れてきますよ!
ポイント
このイメージでは、最初にしっかりと右側へ意識していないと、腰や肩、クラブの角度が浅くなってしまうので注意しましょう。
そして、左側へ意識するタイミングは、人によって違います。右から左へ意識を移動するタイミングが、インパクト時に近いほど、遠心力が強くなり、クラブを戻す力が必要になってきます。なので、どのタイミングが一番自分にいいかは、練習しながら試してみてください。
この方法は、動画でも紹介されています。もし興味があれば御覧ください。