ゴルフのスウェー(スエー、スウェイ)とは、テークバック時に右側へ移動し過ぎてしまったり、ダウンスイング時に体が左側へ流れてしまうことをいいます。
スイング中に体がスウェーしてしまうと、アドレス時に作ったインパクト位置がズレてしまい、トップやダフリ、スライスやフックといったミスショットに繋がってしまいます。さらに飛距離に直接関係する遠心力にも悪影響を与えてしまいますので、必ず直しておいたほうが良い部分ではあります。
もしあなたがこういったミスショットを頻繁に起こしていたり、人より全然飛距離が伸びないといった悩みを抱えているとすれば、それはもしかするとスウェーが関係しているかもしれません。
自分がスウェーしているのかを確認するには、友人やゴルフ仲間に確認してもらうか、スマホなどで自分のスイングを撮影するのが一番わかりやすいと思います。
体や腰がスウェーする要因とは?
では、スウェーする要因を探っていきましょう。主にスウェーに繋がる動きやイメージというのがこの5つです。
- 腰が回っていない
- インサイドインになっていない
- ボールを左に押し出そうとしている
- フォローが目標方向へいっている
- そもそも横移動で打つイメージがある
どうでしょうか?これを見て思い当たる節はありますでしょうか?実はこの5つの要因というのは2つの原因が関係しているんです。
わかりますか?
スウェーする原因とは?
スウェーする原因というのは、左後ろに振り抜くというイメージができていない、あるいはフェースの開け閉めのイメージができていないことにあります。
左後ろに振り抜くイメージができていないと、どうしても体は真左に移動してしまいます。フェースの開け閉めも同じです。
フェースが開いたり閉まったりするイメージができていないと、どうしてもボールを押し出すようなスイングになってしまい、結果それがスウェー(横移動)になってしまうんですね。
では、ここで一つ自分のスイングをイメージしてみてください。
あなたのイメージの中で、インパクト後のヘッドの行き先(走っていく方向)ってどうなっていますか?
ちょっと想像してみてください。
そして、そのイメージのままこの動画を見てみてください。※インパクト後のヘッドの方向を注目してくださいね。
どうでしょうか?
あなたが思っていた以上に、インパクト後のヘッドというのは、左側へ流れていっていませんか?
ヘッドの軌道というのはボールを頂点として、円を描くように走っていきます。なので、インパクト後には、すぐに左側へ抜けていかなければイケないんですね。
フェースの場合は、インパクト後すぐにフェースが閉まるといった極端な動きではありませんが、やはり、インパクト後は閉まっていく動きをしていくんですね。
※フェースの動きに関してはこちらのフェースの動きを練習するをご覧下さい。
スウェーを直すには?
スウェーを直すには、左側に壁があるような感覚でスイングすると効果的です。それか、体にすっぽり筒状が覆っているようなイメージを持つといいでしょう。
でも、こういったイメージで改善できない場合は、フックを打つ練習をしてください。
わざとフックが出るようなスイングをすると、自然と軸が保たれるようになり、左へ振り切るといったスイングができるようになります。
あとフォローを比較的左後ろ側へ流すのも効果的です。
フォローがあまり目標方向に指しすぎていると、意識的に「右から左に打つ」といった振り子打法になってしまい結果横移動になってしまいます。
そうならない為にも、フォローは左後ろに流すイメージをもっておきましょう。左後ろに流すことによって、横移動にならず、遠心力が感じられる軸回転ができるようになります。そしてこれが左に振り切る為のキッカケになるんですね。
遠心力に関してはスイングスピード|5m/sはアップする!速く振るには〇〇を意識するを参考にしてみてください。
スウェーを矯正するには?
スウェーを矯正する方法はネットでいくつも紹介されていますが、一番簡単な方法は「靴を片方脱ぐ」方法です。
左側にスウェーしてしまう人は、右足の靴を脱ぎ、左足が高い状態を作ってスイングします。そうすると、左足の踏ん張りが強くなり、左側へスウェーすることを防いでくれます。
逆に右側にスウェーする人は左足の靴を脱いでください。そうすると右側へスウェーしにくくしてくれます。
まとめ
スウェーというのは「回転する」「円を描く」といったイメージをすることによって、意外と簡単に直ってしまうこともあります。
なので、変に道具に頼ったりするよりは、プロの動画などを見て、イメージアップする方が良いと思います。
イメージができていないと体というのは動かないですからね。