ゴルフで言う”振り遅れ”とは、インパクト時にクラブフェースがスクエアに戻りきれず、フェースが開いた状態のままインパクトしてスライスしてしまうことです。初心者ゴルファーにとってはまず一番に苦戦する部分じゃないでしょうか。
ですが、この振り遅れは意外と簡単に直ることがあるんです。振り遅れの原因はいくつかありますが、比較的多い原因と直し方を紹介していきます。
シャフトの硬さ(フレックス)
ゴルフクラブのシャフトには柔らかい順からLL→L→A→R→SR→S→SX→X→XXとあります。シャフトが柔らかいとクラブはしなりやすくなり、その分ヘッドの戻りに時間差ができて振り遅れる場合があります。シャフトが柔らかいとクラブも軽いですし、ミートすれば飛距離はでるのですが、力がある20代~40代男性にとっては振り遅れの原因になってしまいます。
フレックスを変えただけで振り遅れが改善された人もいるので一度自分のシャフトを確認してみましょう
シャフトの選び方
基本フレックスを選ぶ時にはヘッドスピードを参考にして選びます。なのでゴルフショップなどで測定してもらい選んでもらうのが一番ベストです。ですが、始めたばかりで続けるかどうかわからない人、人からクラブを貰う人、色々いますよね。なので一応「こんな人はこのフレックスかな?」っていうのを上げておきます。
L(レディース):名の通りの女性向け
A(アベレージ):力のある女性や、若干非力な男性向け(シニア)
R(レギュラー):一般的な男性プレーヤー
S(スティッフ):力のあるプレーヤー
X(エクストラ):非常に力のあるプレーヤー、トップアマレベル
大まかにするとこういった感じです。スポーツ経験者で20代~30代の人はSR~SXくらい。力に自信があるという方はX~を選ぶといいでしょう。
もしあなたが男性で今使っているクラブがL、Aだったらフレックスが原因で振り遅れている可能性大です。
女性の方でも自分が思っているより体感が強く、クラブに力が伝わりやすい人がいますので、試しに1つフレックスを上げてみるのもいいでしょう。
メーカーによってフレックス表示が違ったり、若干硬さに差があったりします
さばきが遅い
「右足の手前でクラブをさばく」もしくは「右太ももの前でクラブをさばく」とよくいいます。簡単に言えば「ダウンスイングでクラブが水平になっているものを、ボール付近でクラブを垂直に戻すのではなく、右足付近で垂直に戻すようなイメージ」っということです。
ボールを意識し、ボールに合わせてクラブを返していくとどうしてもヘッドが遅れてインパクトしてしまいます。なので、右足、もしくは右太もも付近でクラブを垂直に戻すようなイメージでスイングすると振り遅れを改善することができます。
”さばく”に関しては右足の前でさばくとは?でも説明していますので興味があれば御覧ください。
腕だけでスイングしている
ゴルフのスイングでは腰の回転が重要。腕だけでスイングすると左肘が出てしまったり、手が先行し過ぎてしまったり、重心が左へ行き過ぎてしまったりします。これらは振り遅れの原因というより、ミスショット全般に言えることになってきます。
腰でスイングするには”捻転”をイメージするといいでしょう。捻転とは「ねじれ」「ねじって方向を変える」といったことです。これに関しては動画を見てもらったほうが早いので動画を見てイメージを付けていきましょう。
捻転に関しても捻転差の感覚を知るで紹介しています。
スイングの振り遅れは比較的簡単に直すことができますし、最初に上げたフレックスを変えただけで振り遅れがなくなる人も多くいます。なので、スイングを見直す前にクラブを見直してみてください。クラブに合わせてスイングを変えていくと変な癖がついてあとで直すのが大変になってしまいます。