前回はグリップの握り方を説明しましたが、今回はアドレスについて説明していきます。
アドレスとゆうのはボールを打つ前の姿勢のことで、ゴルフスイングはアドレスによって大半が決まると言われています。なので初心者の方はまず正しいアドレスを身に付けるようにしましょう。
正しいアドレスの姿勢と6つのポイント
正しいアドレス姿勢を作るには大きく分けて6つのポイントがあります。
- スタンス
- 膝
- 腰
- 腕(手)
- アゴ
- 重心
スタンス幅
スタンスは基本的に肩幅と同じくらいに広げましょう。あまり広げ過ぎたり、狭すぎたりすると腰の回転が鈍くなってしまったり、重心がブレてしまう場合があります。
スタンスはアイアンの番手やドライバーなどで少し変わってきますが、最初のうちはどのクラブでも同じスタンス幅を保つようしてアドレスを作るといいでしょう。
膝の角度
膝は伸びたままにならず、少しクッションを効かせる程度まで膝を曲げましょう。感覚としては太ももに力が入るか入らないかぐらいまでの角度が理想的です。
膝を曲げた時に太ももに力が入り過ぎてしまうと、スイング中に膝が伸び上る癖がついてしまうので、膝を曲げる角度は太ももに力が入らない程度までにしてください。
腰の曲げ方
初心者の方で一番苦労するのが腰の角度です。角度と言うより曲げ方ですかね。腰を曲げているつもりが、ただの猫背だったってゆうオチが結構あります。
腰を曲げる際は、まずしっかりと背筋を伸ばして、お腹を付き出すイメージで立ってください。そして腰を曲げるのではなく、お尻後ろへ引くイメージです。もっとわかりやすく言えば、中腰になって腰を前後へ振ってみて、腰を後ろに振った体勢から視線を下にやると腰を曲げている状態で、アドレス時の正しい腰の曲げ方になります。
慣れないうちは力が入って腰が痛くなると思いますが、慣れてくるとリラックス状態でもその状態をキープする事ができますので最初のうちは我慢ですね。
手(腕)の位置
膝と腰を正しく曲げたら、肩の力を抜き、腕を下にブラ~んっとぶら下げてください。そのぶら下げた腕の位置がアドレスの正しい腕の位置です。力を入れて腕が手前へ入り過ぎていたり、クラブの長さによって腕が前にいき過ぎないようにして、地面に対して腕が直角(90度)になるようにしてくださいね。
グリップを握った時の左腕の角度
まず左腕を真下にぶら下げて、しっかりと曲げずにピンと肘を張った状態にしてください。そして左脇に少し力を入れ、上腕三頭筋と胸筋がぶつかるように掌を左に回転してみてください。そこまで出来たら、脇を固定したまま、手首だけを右に回転します。その状態が左腕の正しい角度になります。
左腕の曲がる部分が前方に向いいればOKです。
右腕の角度
右腕の肘は逆に少し曲げる状態を作ります。左腕でしっかりとグリップを握っている所に、少し肘を曲げた状態の右腕を添える感じです。右腕が伸びてしまう人は上体、もしくは肩を右へ若干傾けるようにすると、右肘が少し曲がる状態になるはずです。そして右肘も少し内側に入れ込むようにするとバッチリです。
アドレス時の顎(あご)は引かない
アドレス時に顎を引いている人がいますが、顎を引いてスイングするのは間違いです。顎を引いてしまうと背骨が曲がってしまい、体の軸で回転することができなくなってしまったり、肩の回転を邪魔してしまう可能性があります。トップ時に左肩と顎に指1本~2本入るくらいのスペースを空けておきましょう。
重心はつま先?かかと?
アドレス時の重心について、「つま先で踏ん張る」「かかとに重心をかける」など説明されていますが、つま先とかかとの2つを選択するのは間違いです。重心は足の裏全体であり、足の裏全体で重心を感じなければなりません。
つま先で重心を感じると、前方へ突っ込む癖がついてしまい、かかとに重心を感じると上体が起き上がってしまう癖がついてしまいます。ですので、重心は足の裏全体で感じることが大切です。
アドレス時の重心は少し右足に寄せる
アドレス時は右足に少し重心をかけるのが理想的です。両足に重心をかけていたり、左足に重心がかかっていると、テークバック時に上体が安定せず、バランスを崩してしまう可能性があるからです。テークバックをすると必ず重心は右へ流れていきますので、アドレス時に作った体勢を崩さない為にも最初から右へ重心をかけておく必要があります。イメージ的には6-4~7-3くらいの割合で右足に重心をかけると安定したアドレスを作ることができます。
今回はアドレスについて説明しました。正しくアドレスを作ることは大切ですが、色々なところを意識し過ぎて、力み過ぎないようにしてくださいね。正しくアドレスを作っても力み過ぎては何の意味もなくなってしまうので気をつけてください。
続いてテークバッグ~トップまでのスイングを説明します。