今回は、キャメロン・チャンプ選手のスイングを解説します。
※4スタンス理論の視点でのスイング解説はこちらから
→【4スタンス理論A1タイプ】キャメロン・チャンプのスイング解説
おそらく、これから主流となるスイングです。
キャメロン打法の大きな特徴である下半身の動きに焦点を絞って解説していきます。
- 下半身の使い方は、基本に忠実
- 右足の使い方を、少し変えるだけ
- 究極の下半身リード打法・ハンドファースト打法
- フィジカルが強くないと制御不能
キャメロン・チャンプ選手のスイングは、基本に忠実
特別なスイングをしているわけじゃない
キャメロン・チャンプ選手のスイングは、基本に忠実なスイングをしています。
特別なスイングをやっているように見えますが、他の選手と全く違う動きをしてるわけではありません。
無駄な動きを徹底的に排除した非常にシンプルで基本に忠実なスイングです。
キャメロン・チャンプ選手のスイングは、右足の使い方を少し変えるだけ
通常のスイングの下半身の動き
通常のスイングでは、バックスイングからトップの動きの中で右股関節を内旋運動します。
そのとき、右足でしっかりと地面を踏みます。
軽く地面を踏ん張って(トップでの沈み込み)、右足で地面を蹴ります。
骨盤を右方向へスライドさせます。
地面を蹴る強さや、スライドさせる幅は、個人によって異なります。
右足で地面を蹴った勢いを殺さないように、ヒップターンをします。
- 左足で地面を蹴る(上方向)
- お尻を後ろに引く(後ろ方向)
この2つの動きを同時に行います。
左足で強く地面を蹴って軽くジャンプする選手もいますが、応用テクニックになるので初心者にはお勧めしません。
※この下半身の基本の動きができていないと、キャメロンチャンプ選手のスイングは難しくなります。
キャメロン・チャンプ選手は右足の使い方が少し変わるだけ
キャメロン・チャンプ選手のスイングの大きな特徴は、スタンス幅を狭目にして右足を斜めに踏み込んでいることです。
バックスイングからトップにかけて右足を斜めに踏み込みながら右股関節の内旋運動をおこなうことで、右腰が引けるような動きに見えたり、左腰に体重を掛けているような動きに見えます。
※実際は、右腰を引いているわけではありませんし、左足体重になっているわけでもありません。
基本通りに右足でしっかり地面を踏ん張っています。
膝をいつもより曲げると、斜めに踏ん張りやすくなります。
トップの位置で右足を斜めに踏み込んでいる下半身の姿勢は、通常のスイングではダウンスイング後半の姿勢と同じです。
つまり、これからヒップターンを始めようとしている姿勢と同じになります。
切り返しでは右足で地面を斜めに蹴ります。
これは通常のスイングと同じです。
右足で地面を蹴ると同時にヒップターンが始まります。
キャメロンチャンプ選手のスイングを見ると、切り返しとほぼ同時にヒップターンを始めています。
そのため、キャメロン・チャンプ選手のスイング解説では、ヒップターンの動きに注目することが多いです。
実際は、ヒップターンの前に、右足でしっかり地面を蹴っていることを忘れてはいけません。
右足で地面を蹴って、ヒップターンをする。
これは通常のスイングと変わりません。
違いは、タイミングがほぼ同時ということです。
厳密に言うと
- 切り返しと同時に、ヒップターンを始めなければならない
- 切り返しと同時に、ヒップターンを始めざるおえない
バックスイングで右足を斜めに踏み込むだけで、このようなシンプルな下半身の動きになります。
キャメロン・チャンプ選手のスイングは、究極の下半身リード打法
上半身は通常のスイングと同じ動き
キャメロン・チャンプ選手のスイング解説で、上半身の動きに注目していることが多いですが、上半身は通常と同じスイングで大丈夫です。
下半身の動きのリズムが変わっています(早くなっている)ので、上半身の動きを調整する必要はありますが大きな動きの変更は必要ありません。
絶対に下半身リード・ハンドファーストのスイングになる
切り返しと同時にヒップターンが始まるので、上半身の動きが追いつかなくなります。
実際にやってもらえれば分かりますが、下半身の動きは通常の半分の時間で完了します。
切り返しと同時にヒップターンを始めないといけないので、究極の下半身リード打法と言えます。
ヒップターンの動きが出来ていなと、スイングのバランスが取れなくなります。
キャメロン・チャンプ選手のスイングは、ドライバーでもハンドファーストでインパクトを迎えていますが、意図的に上半身の動きを変えているわけではありません。
上半身の動きが間に合わなくなるので、自然とハンドファーストのインパクトになります。
- 究極の下半身リード打法
- 究極のハンドファースト打法
これがキャメロン・チャンプ選手のスイングです。
キャメロン打法のメリットとデメリット
キャメロン打法のメリットは多い
キャメロンチャンプ選手のスイング解説では、非常に難しいスイングのように語られていますが、スイングの原理は簡単です。
だれでも再現できます。
右足を斜めに踏ん張って、斜めに地面を蹴るだけです。
実際、キャメロン打法のメリットは多いです
- シンプルなスイングで、無駄な動きが無くなる
- 必ず下半身リードで打てる
- 必ずハンドファーストで打てる
- 半分の力で、通常以上のスイングスピードが出る
キャメロン・チャンプ選手のスイングを身に付けると、もうフルスイングをする必要がなくなります。
いつもより軽い力加減でスイングしても、いつもよりスイングスピードが上がります。
無駄な動きが無いスイングなので、身体がブレる頻度も下がります。
必ず下半身リードのスイングができて、必ずハンドファーストのインパクトになります。
デメリットは、基本が身に付いていないと制御不能になる
キャメロン打法のデメリット
- スイングの基本が求められる
- フィジカルの強さが求められる
- フルスイングだと、制御不能になりやすい
まず、ゴルフスイングの基本が身に付いていることが求められます。
特に下半身(股関節)の動きは、基本を身に付けておく必要があります。
身体の使い方が非常にシンプルなスイングなので、途中で誤魔化しができません。
誤魔化す必要がないような、基本に忠実なスイングが求められます。
スイングの基本は、【ゴルフスイングのメカニズム】でまとめて解説しています。
→第1回:ゴルフスイングの基本中の基本!フェースローテーションのメカニズム
→第2回:右サイドでクラブを捌いてゴルフスイングを完成させる
→第3回:【プロとアマでは正反対?】ゴルフスイングの力の入れ方
また、フィジカルの強さも求められます。
通常よりスイングスピードが上がるのですから、それに対応出来るだけのフィジカルが必要になります。
柔軟性と筋力の両方があれば、一気に飛距離アップが望めます。
→ゴルフに必要な筋肉を効率よく鍛えるトレーニングメニュー
→ゴルフスイングの為のストレッチ&トレーニング
フィジカルが弱い人でも、自分の身体に見合った力加減でスイングをすれば問題ありませんん。
通用のスイングより力を落としても、飛距離は変わらないはずです。
フィジカルに自信がある人は、是非とも取り入れて欲しいスイングです。
右足を斜めに踏み込むスイングは取り入れた方が良い
キャメロン・チャンプ選手のスイングと言うと、非常に難しく感じてしまいます。
ドライバーのフルスイングとなると、確かに難しいと言えます。
しかし、アマチュアゴルファーは300yも飛ばす必要はありません。
フルスイングする必要もありません。
右足を斜めに踏み込むだけで再現できるキャメロン・チャンプ選手のスイングは、取り入れることをお勧めします。
無理をしなければ、メリットしかありません。
キャメロン打法は、今後の主流になる
キャメロンチャンプ選手のスイングの特徴をまとめます
- シンプルで無駄がない
- 右足を斜めに蹴るだけ
- 小さな力でスイングスピードが上がる
- 究極の下半身リード打法
- 究極のハンドファースト打法
メリットが多い理想的なゴルフスイングです。
アマチュアゴルファーの主流になるべきスイングと言えます。
スタンス幅を狭くして、右足で地面を斜めに踏ん張るだけで簡単に再現できるスイングです。
一度、お試し下さい。
→【4スタンス理論A1タイプ】キャメロン・チャンプのスイング解説
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