前回は、4スタンス理論のタイプ別に切り動きの特徴を解説しました。
→【ダウンスイングの基本 #3】4スタンス理論のタイプ別特徴
今回は、ダウンスイング前半と後半の繋がりについての解説です。
- 切り返しは、正しいフィニッシュを迎えるための準備動作
- 骨盤は、左へスライドさせる
- フィニッシュまで下半身リードをキープする
- 上半身は、ギリギリまで動かさない
切り返しの動きは、フィニッシュから逆算する
動きの目的を明確にする
ゴルフスイングは、正しいフィニッシュを取ることが目的です。
グリップ・アドレス・バックスイング・トップの形・切り返し。
これらの動きは、全て正しいフィニッシュを取るための動作です。
バックスイング前半・トップからの切り返しの動きは、まさにフィニッシュを取るための最終段階の動作になります。
正しい切り返しが出来ているかの確認方法は簡単
ダウンスイング前半の動きは、いろいろと気になるポイントがあります
- トップからの切り返し
- しっかりタメが作れているか
- 腕とシャフトはL字をキープできているか
確認すつ方法は簡単で、そのままスイングをして正しいフィニッシュが取れるかどうかです。
綺麗にフィニッシュ出来れば、正しい切り返しができていると言えます。
フィニッシュが乱れたら、切り返しに問題があるか、インパクト前後の動きに問題があるかです。
もしかしたら、トップの形に問題があるかもしれません。
少しずつスイングを遡って、チェックをしてください。
フィニッシュが乱れる場合、どこかで問題点が見付かるはずです。
ダウンスイングで注意するポイント
ダウンスイング前半の動きは既に解説済みですが、注意するポイントを挙げます。
骨盤は左方向へスライドさせる
骨盤は回す意識を捨てることが大切です。
左へスライドさせる動きを意識してください。
骨盤の動きについての解説はこちら
トップからの沈み込みで、太ももに力が入っているはずです。
太ももの力を、右から左へ移動させる動きがダウンスイング前半での下半身の動きになります。
このときに股関節の内旋運動ができていないと、右へ左へスウェーしてしまいます。
股関節、下半身の動かし方についてはこちら
フィニッシュまで下半身リードをキープする
トップからの切り返しで、下半身から始動します。
この下半身リードの動きを、フィニッシュまでキープすることが大切です。
ボールを打とうとする意識が強すぎると、腕に力が入ってしまい上半身の動きが下半身を追い越すことになります。
下半身の動きは、フィニッシュまで常にリードし続けるようにしてください。
前傾姿勢をキープしたままフィニッシュを迎えるには、上半身・下半身ともに柔軟性が求められます。
ストレッチについての詳しい解説で、しなやかな身体を手に入れてください。
腕・手首は、ギリギリまで動かさない
腕・手首は、トップの状態から動かさずにキープします。
ダウンスイング前半では、肘の動きだけ注意します。
とくに右手首のヒンジの動きは、クラブのリリースのタイミングにもなります。
出来るだけヒンジのリリースを遅らせることが、ヘッドスピードを上げるポイントになります。
右手首の使い方についての解説はこちら
→【手首の使い方の基本#2】右手首のヒンジの動きでスイングは激変する
グリップエンドが飛球線方向を向いたら準備完了
ダウンスイング前半の動きが正しくできると、グリップエンドが飛球線方向を向きます。
ここまで出来ると、フィニッシュへの準備動作が完了したと言えます。
ダウンスイング前半は、正しいフィニッシュを迎えるための準備動作です。
グリップエンドが飛球線方向を向いてからの動きは、ダウンスイング後半で詳しく解説します。
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