スイングが安定しない原因は大きく分けて4つ。これらは意識したりイメージして練習すれば比較的簡単に直すことができ、短い間である程度まで安定したスイングができるようになります。
アドレス、スイング時の注意など基本的なところもあるかもしれませんが、安定したスイングをするには基本が大事です。なので、ある程度経験を積んだゴルファーももう一度初心に還っていきましょう。
アドレス時の重心
アドレス時に重心が前後左右、どこかに偏ってしまうとその後のスイングバランスに悪影響を与え、スイングが安定しなくなります。基本的にアドレス時には”どの角度から人から押されても耐えられる”ようにすることが大切です。
重心をしっかりと体の中心に据える為に5つのことに気をつけましょう
- 膝を適度に曲げる
- 足の指で地面を掴むイメージ
- 足を広げすぎない
- 手は出来るだけ体に近づける
- アゴを引きすぎない
膝を適度に曲げる
膝を曲げる際は”曲げ過ぎ”に注意しましょう。
膝を曲げすぎてしまうと腰をスムーズに回転しづらくなってしまうので、結果的にスイングバランスが悪くなってしまいます。
右の画像を見て頂くと解るように、膝を軽く曲げている感じですよね。鏡で自分のアドレスと比較してみましょう。
タイトなズボンを着用している方は参考にならないと思いますが、少し余裕のあるズボンを履いている人は、ズボンの隙間内で曲げるイメージです。
足の指で地面を掴む
足の指で地面を掴むようにすると、どっしり立つことができます。ですが、極端に足の指に力を入れすぎてしまうと重心は前にいってしまいます。なので、若干指に力を入れるイメージがいいでしょう。
足の指に適度な力を入れることによってダウンスイング時に捻転差を生じさせることがキッカケにもなります。
足を広げすぎない
重心を安定させようと思い、足を必要以上に広げる方がいますが、これはNGです。足を広げすぎてしまうと、スイング時に左右の移動が多くなります。さらに前後の揺れに耐える力も弱ってしまいます。
基本は”肩幅”です。
ドライバーのような長ものでも最高は肩幅くらいにしましょう。6番、7番アイアンでは肩幅よりも狭くていいくらいです。
肩幅よりも大きくなってしまうと全体的に力んでしまう傾向にあるんですね
手は出来るだけ体に近づける
先端が重い棒を並行に持つと体のバランスは取りづらくなりますよね。これを一緒で、クラブを持った手が体が離れすぎてしまうとアドレスのバランスが悪くなってしまいます。
なので、できるだけクラブを持った手は体に近づけてください。
右の画像はドライバーを持っています。長もの(ドライバー)を持つとどうしても手が離れてしまいますが、そこはできるだけ無理のないように体に近づけるようにしてください。
これも鏡などを見ながら確認するといいでしょう。
アゴを引きすぎない
アゴを引きすぎると肩に力が入り、前傾姿勢になりやすくなります。
さらに、猫背にもなりやすくなり、背骨が真っ直ぐならず、これも前傾姿勢になり重心が前になりがちになります。
アゴを引きすぎないことでボールを必要以上に直視することができなくなり、体の感覚でスイングすることができるんですね。
スライスなどのミスショットはボールを意識し過ぎてスイングフォームが崩れることが原因の一つです。
スイング時の重心
スイングが安定しないのはスイング時の重心も影響しています。
アドレス時の重心は中心にありますね。しかし、スイング中の重心は”移動”しているんです。テークバック時には右足に移動し、ダウンスイング~フォローにかけて重心は左足に移動していきます。(※右利きの場合)
移動といっても微身たるものですよ
ここで重要になってくるのが、左足の”踏ん張り”です。
右の画像なんですが、左足のラインよりも上半身が内側に入っているのがわかりますよね。これは左足の踏ん張りが効いている証拠です。
左足の踏ん張りがないと上半身はラインを大きく超えてしまったり、左足が内に入り過ぎたりして、スイングバランスが安定しなくなってしまいます。
左足の踏ん張りを効かすには、足全体に力を入れるというよりも、太ももに力を入れるとより踏ん張りが効くようになります。
さばくタイミング
”さばく”タイミングは番手によって若干違ってきます。比較的短いアイアンだと右足上でさばき始めますが、ドライバーなどになると右足の手前でさばき始めます。
さばくタイミングは人によって若干違ってきます(フレックスなどでも)ので、7番アイアン付近のような中間的な長さで基準を作り、その基準を元に自分なりにさばくタイミングを見付けていくしかありません。
右足の前でさばくとは?で詳細を書いていますので御覧ください。
スイングスピード
初心者ゴルファーは「飛ばしたいから思いっきり振る!」っという思いがありますよね。ですが、ゴルフスイングはどの番手でも”同じスイングスピードで振る”が基本です。
飛距離はスイングスピードでコントロールするのではなく、番手で調節します。スイングが安定しないのは、”番手によって”や”目標飛距離によって”スイングスピードが異なっているのが原因の一つに上げられます。
ですので、初心者ゴルファーの方でしたらまずは一定のスイングスピードで練習することです。そうするとスイングが段々と安定していきます。
さいごに
これらのことを意識したりイメージしたりして練習するとある程度まで安定したスイングができるようになります。ですが、本当に安定したスイングができるようになるには経験を積むことと、自分なりに考えて練習することです。
人から教わってもその人とあなたでは感覚が違うかもしれませんし、目指しているスイングが違うかもしれません。
なので、できるだけ自分で考え、自撮りをして研究してくださいね。