前回は、ゴルフスイングにおける背骨の側屈の動かし方を解説しました。
今回は、背骨はスイング軸では無いことについての解説です。
- 回転軸とは、一直線で動かないこと
- 背骨は、回転軸では無い
- スイング軸は、首の付け根
- 背骨は、回さないねじらない
背骨を軸にして身体を回転させるとは?
回転軸とは、首・みぞおち・股関節・ヒザ・足首のどれかをを一直線に揃えること
丸印のポイントのうち2つ以上を揃えることで、身体の軸は作られます。
軸を作るということは、2つ以上のポイントが必ず一直線になっている状態のことです。
回転軸は、常に一直線をキープしている
身体が回転している間は、軸になったポイントは動きません。
そして、常に一直線をキープしています。
ポイントが動いた時点で、一直線でなくなった時点で、回転軸ではなくなります。
ゴルフスイングは背骨を軸に回転していない
回転軸である条件は、「一直線」で「動かない」こと。
スイング中、背骨は左右に側屈させる(曲げる)ため、回転軸にはなれません。
ゴルフスイングは背骨を軸に回転していないということを認識してください。
ゴルフスイングの回転軸は、首の付け根
ゴルフスイングで動かないポイントは首の付け根のみ
回転軸は、動かない。
スイング中に動かないのは、首と足首の2点。
足首は回転とは全く関係ないので、首の付け根が中心になって回転していることになります。
回転軸と聞くと、背骨のように一直線の軸を想像してしまいます。
しかし、ゴルフスイングの回転軸は、「直線」ではなく「点」であるということ。
首の付け根が回転軸であるという認識が正解です。
首を軸にして、肩のラインが回転する
回転軸と回転方向は必ず垂直です。
肩のラインは、必ず首と垂直に回転します。
※厳密に言うと、肩をまわす意識ではなく、肩甲骨を動かす意識で肩のラインが回転します。
首を軸にして、頭もまわる
スイング中は首を軸にして、頭も回転します。
これは、肩・肩甲骨の回転をスムーズにするための動作で、ドライバーなど大きなスイングをする場合に取り入れる動きです。
頭の位置を動かさない意識は大切です。
しかし、頭を左右に回転する意識を持つことで、スイングがスムーズになります。
首をガチガチに固定する意識は、首を痛める原因にもなりますので注意してください。
→【ゴルフの為のストレッチ#1】首まわりの筋肉をほぐす
→【1日30分/週1回】自宅でできるゴルフの為の上半身トレーニング
背骨は回さない、ねじらない
背骨を軸にしてスイングする意識は、大きな間違い
ほとんどのゴルフ指導者は、背骨を軸にするように解説しています。
これは、大きな大きな間違いです。
背骨を軸にして回転する意識は、無意識のうちに背骨を回してしまいます。
スイング中、画像のように背骨を左右に回す動きはありません。
してはいけない動きです。
- 背骨は左右に回転させない
- 背骨は左右にねじらない
ゴルフスイングの見た目は、身体を大きく回転させているように見えます。
大きくねじっているように見えます。
見た目はそうであっても、実際の身体の動きは背骨の側屈だけです。
捻転という言葉は、回す・ねじるを連想させる
ゴルフスイングでは、捻転という言葉をよく使います。
文字通り、回す・ねじるという意味です。
この捻転という言葉は、ゴルフにおいてものすごく罪深い言葉です。
回さない・なじらないのに、捻転という言葉で解説しているわけですから。
股関節の動きが先行して下半身リードのスイングが出来るようになると、身体がねじれているような感覚になります。
上半身が遅れて動くわけですから。
しかし、ねじっているわけではありません。
背骨は左右に側屈させているだけです。
背骨の側屈の動きを身につけるには、ストレッチ・筋トレで背中・腹筋まわりの筋肉に刺激を与えることが近道になります。
→【1日30分/週1回】自宅でできるゴルフの為の体幹トレーニング
→【1日30分/週1回】自宅でできるゴルフの為の腹筋トレーニング
→【ゴルフの為のストレッチ#5】腰・骨盤まわりの筋肉をほぐす
スイング軸についてまとめ
- 回転軸とは、一直線で動かない
- 背骨は、回転軸では無い
- スイング軸は、首の付け根
- 背骨は、回さないねじらない
背骨を回さない・ねじらない意識が身に付くだけで、あなたのスイングは上達します。
背骨の使い方の解説、最終回。
ゴルフスイングで、肩を縦に回す動きについて解説します。
背骨の側屈が重要ですが、それだけではできません。
ポイントは、股関節の内旋運動を常に先行させること。
本当の下半身リードができたとき、肩は縦に回ります。
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