前回は、背骨の側屈の動きについて解説しました。
→【背骨の使い方の基本 #1】背骨の側屈を意識していますか?
今回は、ゴルフスイングにおける背骨の動かし方の解説になります。
- アドレス:背骨をまっすぐ
- バックスイング:背骨の左側屈
- ダウンスイング:背骨の右側屈
- 側屈のタイミング:股関節の動きに合わせる
アドレス:背骨はまっすぐ
アドレスでは、背骨はまっすぐが基本です。
背中が丸くなっていたり(背骨の屈曲)、反っている(背骨の伸展)姿勢は間違いです。
特に、背骨を反らす姿勢は、腰を痛める原因になりますので注意してください。
※4スタンス理論の項目で解説していますが、Bタイプの人は少し背骨を丸くするアドレスでも大丈夫です。
背骨の側屈の動きを身につけるには、ストレッチ・筋トレで背中・腹筋まわりの筋肉に刺激を与えることが近道になります。
→【1日30分/週1回】自宅でできるゴルフの為の体幹トレーニング
→【1日30分/週1回】自宅でできるゴルフの為の腹筋トレーニング
→【ゴルフの為のストレッチ#5】腰・骨盤まわりの筋肉をほぐす
バックスイング:左の側屈
バックスイングでは、左側屈運動を行います。
バックスイングからトップまでは、背骨を左に側屈させます。
右股関節の内旋運動に合わせて、背骨を左へ側屈させるとトップの姿勢ができあがります。
バックスイングで背骨を左に側屈させる動きが無いと、頭が右側方向・上方向に動いてしまいます。
頭の位置をキープするために必要な動きとなります。
ダウンスイング前半:左側屈から右側屈へ
ダウンスイング前半では、まず左側屈運動の開放。
トップからの切り返しは股関節の動きから始まります。
右股関節の内旋運動の開放(骨盤を左にスライド)のため、下半身全体が左側へ動きます。
股関節が動けば骨盤が動きます。
骨盤が動けば頭が動きます。
頭が動かないように、左側屈の動きをもとに戻していきます。
そのままの流れで、ダウンスイング後半は右側屈運動を行います。
左側屈を開放する動きが無いと、頭が上がってしまいトップや空振りの原因となります。
また、スイングの軌道を調整しようと腕を余計に動かす原因ともなります。
ダウンスイング後半:右側屈をキープ
ダウンスイング後半では、右側屈運動を維持させます。
スイング中の動きは、必ず股関節の動きが先行していることが重要です。
股関節の動きに合わせて、頭を動かさないように右の側屈をいれていきます。
ダウンスイング後半(インパクトゾーン)において、右側屈を維持させるためには、脇腹の筋肉の柔軟性が重要となってきます。
背骨を側屈させるタイミングは、股関節の動きに合わせること
背骨の側屈の役割
- 下半身の動きを上半身に伝える
- 頭を動かさないため
しかし、側屈の動きばかりを意識していると股関節の動きがおろそかになり、結果的にスイングを崩す原因になります。
スイングは必ず股関節の動きが先行します。
股関節の動きに合わせて、背骨を側屈させることが正しいタイミングと言えます。
股関節を内旋運動させると、必ず頭が左右に動きます。
アドレスの位置から頭を動かさないために、背骨を側屈させます。
側屈の動きの役割を理解することで、正しい側屈のタイミングが分かります。
背骨の側屈運動 まとめ
背骨を側屈させる動き自体は難しいものではありません。
背骨を側屈させるという意識があるかないかが重要になります。
- アドレス:背骨はまっすぐ
- バックスイング:背骨の左側屈
- ダウンスイング前半:左側屈から右側屈へ
- ダウンスイング後半:右側屈を維持
- 側屈のタイミング:股関節の動きに合わせる
大切なのは、バックスイングでは背骨を左に側屈させること。
トップからの切り返しで、スムーズに左から右へ側屈を切り返す。
最終的に、右の側屈をキープしたまま左股関節を内旋させることができれば綺麗なスイングになります。
背骨の側屈の動きを身につけるには、ストレッチ・筋トレで背中・腹筋まわりの筋肉に刺激を与えることが近道になります。
→【1日30分/週1回】自宅でできるゴルフの為の体幹トレーニング
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→【ゴルフの為のストレッチ#5】腰・骨盤まわりの筋肉をほぐす
背骨の使い方の解説、第3回。
背骨はスイングの軸じゃないという事について詳しく解説します。
回転軸は背骨(直線)ではなく、首の付け根(点)です。
背骨は左右に側屈させるのだから、スイングは直線的な回転軸では無いということです。
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