今回から、「背骨の使い方の基本」の解説です。
※「股関節」の解説を先に読むことをお勧めします。
背骨の使い方の基本をまとめると以下の通りです。
- 背骨は、首・骨盤とつながっており動きも連動する
- 背骨の役割①、頭を動かさないようにすること
- 背骨の役割②、下半身の動きを上半身に伝えること
- 背骨の動きは、左右の側屈のみ
- 背骨を動かす筋肉は、背筋と腹斜筋がメイン
ゴルフスイングにおける背骨の役割
背骨とは?
背骨≒脊柱=頚椎+胸椎+腰椎+仙骨+尾骨
背骨は俗称であり、正式には脊柱と呼びます。
背骨は、可動域の小さい関節の集合体といえます。
背骨≒胸椎+腰椎
首やお尻の部分は覗いて、胸・腰まで続く部分が背骨といえます。
誰でも分かることではありますが、首や骨盤とつながっていることは覚えておいてください。
背骨が首や骨盤とつながっていることを意識できれば、ゴルフスイングの一連の動きになめらかさが生まれます。
スイング中の背骨の役割は2つ
- 頭が動かないようにする
- 下半身の動きを上半身に伝える
スイング中、下半身は股関節の内旋運動によって大きく左右に動きます。
背骨の動きが無ければ、股関節の動きに合わせて頭も大きく左右に動いてしまいます。
下半身の動きに合わせて、背骨を左右に側屈させることにより頭の位置をキープさせます。
また、股関節の内旋運動により、下半身からは大きなパワーが生まれます。
下半身で生み出したパワーを上半身(腕・クラブ)に伝える役割も大切です。
背骨を側屈させる動きを意識して、バランスのとれたスイングを身に付けてください。
背骨の側屈の動きを身につけるには、ストレッチ・筋トレで背中・腹筋まわりの筋肉に刺激を与えることが近道になります。
→【1日30分/週1回】自宅でできるゴルフの為の体幹トレーニング
→【1日30分/週1回】自宅でできるゴルフの為の腹筋トレーニング
→【ゴルフの為のストレッチ#5】腰・骨盤まわりの筋肉をほぐす
スイング中の背骨の動かし方は、左右の側屈運動のみ
背骨の動きは、前後左右に曲げる動きと左右に回転する動きがあります。
背骨の動き1 伸展・屈曲
背骨の動き2 側屈
背骨の動き3 回旋
ゴルフスイングでは、背骨の動きは側屈のみ
ゴルフスイングで使用する背骨の動きは、左右の側屈のみです。
回旋や伸展・屈曲の動きはありません。
背骨を左右に回旋させる動きは、ゴルフスイングでは厳禁といえます。
一般的に、スイングの捻転は左右の回旋によるものと考えられていますが、背骨を左右に回旋させることはスイングを乱す原因となります。
「捻転」と聞くと、背骨の左右にまわす「回旋」をイメージしてしまいますが、実際には「回旋」の動作は行われません。
スイング中の背骨の動きは、左右の「側屈」のみです。
背骨を動かす筋肉は、背筋と腹斜筋がメイン
ゴルフスイングで使用する筋肉は、背筋と腹斜筋
- 背中の筋肉
- 腹斜筋(脇腹の筋肉)
この2つがメインです。
背中の筋肉は、上半身を支えて前傾姿勢をキープさせる役割。
そのため、ある程度の筋力が欲しいです。
腹斜筋は、筋力よりも柔軟性が重要になります。
背骨を左右に側屈させる動きだけなら、筋力も柔軟性もそこまで要求されません。
しかし、前傾姿勢をキープし、股関節を左右に内旋させながら背骨を左右に側屈する動きは腹斜筋の柔軟性がないとできない動きです。
柔軟性が低いと、インパクトで必ず頭が上がります。
典型的な伸び上がりスイングになってしまいます。
背骨の側屈の動きを身につけるには、ストレッチ・筋トレで背中・腹筋まわりの筋肉に刺激を与えることが近道になります。
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→【1日30分/週1回】自宅でできるゴルフの為の腹筋トレーニング
→【ゴルフの為のストレッチ#5】腰・骨盤まわりの筋肉をほぐす
側屈しないと、インパクトで頭が動いて伸び上がりスイングになる。
スイング中に側屈するためには、腹斜筋の柔軟性が必要。
もちろん、左股関節の内旋運動を起点にして、下半身リードの動きができていることが前提です。
背骨の使い方の解説、第2回。
ゴルフスイングにおける、背骨の動かし方の解説です。
バックスイングでは、左側屈。
ダウンスイングでは、右側屈。
スイング中に背骨を側屈させる流れを解説します。
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