4スタンス理論B2タイプのジェイソン・デイ選手のスイング解説です。
※ジェイソン・デイ選手は、A1タイプと診断していましたがB2タイプへ変更しました。
一般的なスイング解説とは異なり、4スタンス理論のタイプ別の特徴に沿った分析になります。
B2タイプのゴルファー向けの解説となります。
ジェイソン・デイのアドレス
ドライバーのアドレス
B2タイプのアドレスの特徴は、丹田(へその下)と足首が一直線になること。
ジェイソン・デイ選手は、B2タイプとA1タイプの中間(ややB2寄り)のアドレスを取っています。
※A1タイプは、みぞおち・膝・足首が一直線になる。
アイアンのアドレス
ジェイソン・デイ選手は、アイアン(写真はウェッジ)のアドレスはB2タイプに近いアドレスを取っています。
B2タイプのアドレスは、膝の曲げ具合によって大きく変化する傾向があります。
ジェイソン・デイのバックスイング
右膝を動かさないAタイプの動き
Bタイプの特徴は、膝を積極的に動かしてバックスイングをします。
ジェイソン・デイ選手は、ほぼ右膝を動かさないAタイプの動きに近いバックスイングと言えます。
後方から見ても、ジェイソン・デイ選手は右膝を動かさないバックスイングをしていることが分かる。
トップでフェースはやや開いている
ジェイソン・デイ選手は、トップでフェースをやや開いています。
ジェイソン・デイの切り返し
右肘の動きは直線的
Bタイプの特徴は、肘を大きく動かすこと。
ジェイソン・デイ選手は、切り返しでもほとんど肘を動かしていません。
Aタイプほどではありませんが、Bタイプにしては右肘の動きが少ないです。
右膝・右肘の動きともに小さく、洗練されたBタイプのスイングと言えます。
ジェイソン・デイのインパクト
やや手前でインパクトをむかえている
Bタイプのインパクトの特徴は、右手首が右股関節前でむかえること。
ジェイソン・デイ選手は、ほぼBタイプの特徴が出ているインパクトです。
ベタ足のインパクト
4スタンス理論とは関係ありませんが、ジェイソン・デイ選手はベタ足のインパクトです。
これは、左足で地面を蹴る力とお尻を引く力のバランスが取れたヒップターンの動きです。
※左足で蹴る動きを重視すると、かかとが浮きます。
※お尻を引く動きを重視すると、つま先が浮きます。
ジェイソン・デイのフィニッシュ
オーソドックスなフィニッシュ
4スタンス理論とは関係ありませんが、ジェイソン・デイ選手は左股関節を支点にして身体を伸ばすフィニッシュをしています。
オーソドックスなフィニッシュの形と言えます。
逆C字の綺麗なフォロー
クロスタイプの特徴は、フォローで逆C字になります。
ジェイソン・デイ選手は、綺麗な逆C字のフォローを取っています。
※パラレルタイプ(A2,B1)は、真っ直ぐのI字型のフォローになる。
ジェイソン・デイのパター
パターのアドレス
B2タイプのパターの特徴は、スタンス幅を広めに取り手首を丹田(へその下)近づけるアドレスを取ります。
ジェイソン・デイ選手のパターのアドレスは、A1タイプに近い特徴が出ています。
みぞおち・膝・足首が一直線になっており、丹田とも少し距離があります。
両肘は少し開いている
ジェイソン・デイ選手のパターの打ち方は、両肘をしっかり締めているわけではなく、多少開いて(腕の形が五角形)打っています。
これはA2タイプに近い打ち方です。
もしかしたら、厚みのある胸筋が邪魔になっているのかもしれません。
ジェイソン・デイがB2タイプである根拠
当初、A1タイプと診断していたジェイソン・デイ選手が、B2タイプであると診断した理由を紹介します。
腕を外旋させる動き
ジェイソン・デイ選手は、アドレスに入る前に脇を締めて腕を外旋させる仕草を見せます。
この仕草は、B2タイプによく見られる特徴です。
同じB2タイプのジャンボ尾崎選手もこの仕草をよくやることで有名です。
小刻みにステップを踏む
ジェイソン・デイ選手は、スイングを始動する前に小刻みにステップを踏む仕草を見せます。
この動きもB2タイプによく見られる仕草です。
ジェイソン・デイ選手のスイングは、A1タイプとB2タイプどちらにも受け取れるような動きをしていますが、スイングとは違う動きでB2タイプの特徴が見られたため最終的にB2タイプであると診断しました。
ジェイソン・デイはコンパクトなスイング
ジェイソン・デイ選手のスイングは、バックスイングの動きが最小限でコンパクトなスイングです。
フィニッシュからフォローにかけて動きが大きくなっていきます。
肘・膝の動きが小さくA1タイプに近い動きにも見受けられます。
洗練されたB2タイプのスイングと言えます。
バックスイングをコンパクトにする動きは、アマチュアゴルファーのお手本になるお勧めの動きです。
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